得点の種類
演技点(E)
演技点は、各種目の出来栄え(姿勢・こなし・安定感)を採点します。
基本、6名のE審判員(E1・E2・E3・E4・E5・E6)が採点を行います (計測器を使用する場合は、E5・E6 が目視による移動審判を行う)。各演技ごとの減点の上下をカットし、最後に残った2つの減点を合計します。それらを10種目分合計し、20点満点から引いたものが演技点となります。
難度点(D)
難度点は、それぞれの種目の回転数、捻り、姿勢によって算出されます。
2名のD審判員(D1・D2)が採点を行います。
回転: 原則 1/4 で 0.1点。1/1 で加点が0.1点。
捻り: 1/2 で0.1点。
姿勢: 抱え型は加点なし。屈伸・伸身は1/1回転ごとに0.1点の加点。
例)
後方1回宙返り (抱え型) = 0.5 点
後方1回宙返り (屈伸・伸身) = 0.6 点
後方2回宙返り (屈伸・伸身) = (回転 0.5 x 2) + 姿勢の加点 0.2 = 1.2 点
後方2回宙返り1回捻り (抱え型) = (回転 0.5 x 2) + 捻り 0.2 = 1.2 点
※その他、3回宙返りでさらに0.1点の加点が与えられます
※技によっては姿勢が変わっても加点がないものもあります
跳躍時間点(T)
跳躍時間得点は、主審が機械を操作し採点を行います。
採点には、跳躍時間測定機=Time Measurement Device(TMD)という機械を使用し、トランポリンの下に設置されます。
トランポリンベッドが沈むと赤外線センサーが切れ計測がストップします。よって、選手が空中に浮かんでいる時間を計測し、その時間が1秒1点としてそのまま得点に反映されます。
例)
16.233秒 = 16.230 に切り下げ
17.196秒 = 17.195 に切り下げ
17.455秒 = 17.455 として採用
17.194秒 = 17.190 に切り下げ
移動点(H)
水平移動点は、各種目の着床位置によって決められた減点を合計し、10.0点(有効種目数による)満点より減点します。
ペナルティー
合計得点からの減点=ペナルティー
「追加減点」の大部分が合計得点からの減点=ペナルティーとして実施します。たとえば、服装の違反による減点、決められた時間内で演技を開始しなかった減点、コーチが演技中に声を掛けた減点などがあります。
以上の5つの項目に関して、採点を行います。