トランポリンの仕様について

縦520cm横305cm高さ115cmのフレームにナイロンテープまたはロープで編まれたベットに約120本のスプリングを張った競技専用トランポリンを使用します。

 

見どころ

トランポリンの演技は、①安定した高さ、②フォームの美しさ、③移動(トラベリング)しない安定さ、④持ち技の演技構成の観点から採点されます。トランポリンの醍醐味である高さを上げれば、逆にバランスを失い、フォームのみだれやトラベリングが生じやすくなります。又、自由演技では難度点が加算される為、より高難度の技にチャレンジするほど難度点が高い反面、不安定になり高い演技点が得られにくくなります。したがって、選手はこの両方の得点バランスを考慮しながら自分に合った自由演技種目を構成して、より高く、より美しく、より高難度に挑みます。

個人競技

演技は異なる10種目の技で構成された第1自由演技1回と、第2自由演技1回の合計得点により8名が決勝に進出します (世界選手権では24名が準決勝に進出。自由演技を1回行う)。決勝進出者は、持点0点で再度自由演技を行い、最終順位を決定します。

第1自由演技は、難度点を計上する種目(4つの指定種目)を含む10種目を行います。 また第2自由演技は10種目の難度点を合計します。演技の開始は予備ジャンプ(垂直ジャンプ)で徐々に高さを上げ、1種目目を行ってから連続で10種目を行い最後に着地を止めて終了します。技を連続出来なかった時や、ベッド以外に身体が触れたり、ベッド外に落下した場合は中断となり、その時点で演技は終了になります。

シンクロナイズド競技

シンクロナイズド競技では、2人の息の合った演技がみどころです。トランポリンに着床するタイミングが合っていればあっているほど高得点につながります。2人の選手が空中でかさなり合うこともあります。

団体競技

団体競技は、個人競技の得点を合計して順位が決定します。

1チームは最大4名で構成され、予選では4名が演技をして第1自由演技、第2自由演技それぞれのトップ3の合計得点が団体得点となり、決勝では3名のみが演技をして全得点が団体得点となります。決勝では3名の選手がノーミスで演技を行う必要があり、緊張感の高まる戦いとなります。

2017年の世界選手権(ソフィア)で団体3位に入った日本男子チーム