国際 第33回世界トランポリン競技選手権大会 ー 2日目: SYN/TUM男女個人予選
報告者:日本体操協会
大会2日目は、シンクロナイズド競技およびタンブリングの予選が行われた。シンクロナイズド競技については、残念ながら男女とも1チームずつが棄権となったが、女子の宇山・森ペアが他のペアにはないまとまった演技を行って1位通過。明日の決勝に駒を進めた。一方男子のシンクロナイズド競技は、上山・堺ペアが第1自由演技ではトップで折り返したものの、堺が途中で中断して予選通過はならなかった。24位だった。
タンブリング競技には杉浦隼平が出場し、第1パス、第2パスとも成功させて16位。決勝の8位には届かなかったものの、第2自由演技では最終技で2回宙返り3回捻り (ミラー) を成功させた。
また、今大会では通常の団体競技は行われない年となっているが、新しい試みとして “All Around Team Final” が行われた。これは、TRA、TUM、DMT、SYN と、予選上位の5カ国の代表が、グループの分かれて演技をするというもの。たとえば、ラウンド1 は トランポリン女子1名、タンブリング女子1名、ダブルミニ1名が演技をし、順位に応じてポイントが加算される (詳細はYouTubeにて)。それをラウンド2、ラウンド3と、演技する組み合わせを変えて3回行われる。初代優勝は中国。これまでダブルミニの選手はいなかったが、この競技のために出場させていた。2位 ポルトガル、3位 カナダ。
以下、Twtter での記事
<シンクロナイズド競技 女子>
<G2 3番 宇山・森ペア>
第1自由演技: 前半の2回宙返り、ルディーアウト (T) とフルインバラニーアウト (T) で移動と高さのずれがあったが、その後の1回宙返りでは同時性を意識した演技を行い、全ペア中1位の点数で折り返した。D: 4.2 E: 8.75 S: 18.5 H: 9.45 合計 40.900
第2自由演技: ハーフアウトトリフィス (T) 〜 ダブルバック (P) 〜 ハーフアウト (T) の頭からの3本は、同時性もリズムもよく安定した演技。その後もよく合わせていたが、ルディーアウト (P) からの中盤以降は、各種目で微妙なズレが見られた。しかし、全体的には他国よりもまとまった美しい演技で予選をトップで通過した。D: 12.4 E: 7.85 S: 18.120 H: 9.4 合計 47.770 予選合計 88.670
<G1 8番 上山・堺ペア>
第1自由演技: 1本目 3/4宙返りで上山が少し後ろに流れたが、きちんと中央に戻す。5本目のタックバックが少しずれるが、ルディーアウト (T) 〜 ハーフインハーフアウト (T) 〜 ハーフアウト (T) 〜 ダブルインダブル (S) (2回宙4回捻り) といった大技をきっちり実施し、同時性の得点を大きく稼いだ。D: 5.6 E: 8.7 S: 19.4 合計 43.000
第2自由演技: 1本目ハーフアウトトリフィス(P)のあと、2本目のハーフインハーフアウトトリフィス (T) で堺が横にぶれ、3本目のハーフアウトトリフィス(T)で大きく前方へ移動してマットに乗ってしまい中断。2種有効 (2種目分の点数)。予選は通過できなかった。D: 3.8 E: 1.6 S: 3.56 合計10.860 予選合計 53.860
<タンブリング競技 男子>
<G3 14番 杉浦隼平>
サルトパス: ロンダート 〜 後方伸身2回宙返りから入りリズム良くスピードに乗って、テンポの連続から後方伸身2回宙返り決め、着地を一歩でおさめた。D: 5.8 E: 27.1 合計 32.900
ツイストパス: 3本目の後方伸身2回宙返り1回捻りからのテンポの連続がスピードにのってリズムよく実施。最終技に後方伸身2回宙返り3回捻り (ミラー) を決めた。D: 8.5 E: 26.0 合計 34.2 (ペナルティー0.3) 予選合計 67.100