第33回世界トランポリン競技選手権大会 ー 1日目: TRA男女個人予選

報告者:日本体操協会

第33回世界トランポリン競技選手権大会の初日、TRA 個人競技男女予選が行われた。予選は「第1自由演技 (特別要求と4種目の難度加算)」と「第2自由演技 (自由演技で10種目の難度加算)」で行われる。日本チームの男女とも、小さなミスも見られたが、それぞれの力を十分に発揮し、男子は堺亮介 (星稜クラブ)、上山容弘 (株式会社ベンチャーバンク)、外村哲也 (アムス・インターナショナル株式会社) の3名が、10 日に行われる準決勝に進出した。準決勝は各国最高3名、合計24名が進出し、自由演技1本 (0点スタート)で決勝を目指す。決勝は8名で行われ、準決勝同様0点スタートであるため、決勝に進出すれば誰でも1位を狙えるチャンスがある。準決勝に進出した代表に期待したい。

以下、Twtter での記事

<TRA個人 男子>

<G1 3番 外村哲也>
第1自由演技: 少しジャンプが乱れたものの、1本目ルディーアウトトリフィスから入った。途中5本目のバラニー (P) で前方に移動しジャンピングゾーンを出たが、きちんと立て直した。D: 6.6 E: 18.000 T: 17.760 H: 9.3 合計 51.660
第2自由演技: 全体的には少し移動のあり、少々演技が乱れた感じはあったが、第1自由演技同様、キレのある安定した演技を見せた。D: 16.2 E: 15.7 T: 16.645 H: 9.1 合計 57.645 予選合計: 109.305
<G4 10番 岸大貴>
第1自由演技: 1本目の 3/4 伸び型宙返りが少し後ろに流れ、前半に少し移動が見られたが、最終のハーフアウトトリフィス (P) 〜 ハーフインハーフアウト (T) 〜 ハーフアウト (P) 〜 ハーフインランディーアウト (P) を決めて上々の滑り出し。D: 6.3 E: 18.6 T: 17.840 H: 9.4 合計 52.140
第2自由演技: 1種目目のルディーアウトトリフィス (P) が少し前に移動。次のハーフインハーフアウトトリフィス (P) でさらに大きく後方に移動し、マットぎりぎりに着地して中断した。D: 2.2 E: 1.6 T: 1.860 H 0.8 合計 6.460 総合計: 58.600
<G5 5番 堺亮介>
第1自由演技: 後方3/4宙返りから入り、10種目のほとんどの技をトランポリン中心で行う完璧に近い演技。移動減点もほとんどなく高さも十分に取れており、難度加算される フルインルディーアウト (S) 〜 ハーフインハーフアウト (T) 〜 ハーフアウト (P) 〜 ダブルインダブルアウト (S) も余裕を持って決めた。D: 6.2 E: 18.1 T: 17.515 H: 9.7 合計 51.515
第2自由演技: 第1自由演技の勢いをそのままに、第2自由演技でもほとんど移動のない演技。1種目目のルディーアウトトリフィス (P) が回転不足で終わったが、しっかりと体を上方にあげてハーフインハーフアウト (P) を決めた。その後も安定した高さを保ち、10種目中4種目の3回宙返りを決め、本人もコーチもガッツポーズが出る演技だった。また、ベテランの外村の予選合計を超えた。D: 17.1 E: 15.6 T: 17.140 H: 9.6 合計59.440 予選合計 110.955
<G7 4番 上山容弘>
第1自由演技: フルインバラニーアウト (S) で少し引き気味に入り、フルインフルアウト (P) でも端に寄ったが、3本目のバラニーアウト (T) で中央に戻した。その後は正確でゆったりとした演技を中央で行い、最終技のダブルインダブルアウト (S) をしっかり決めた。D: 6.4 E 18.1 T: 17.560 H: 9.5 合計 51.560
第2自由演技: ハーフアウトトリフィス (P) から入り、2本目のハーフインハーフアウトトリフィス (T) で前方に抜けて移動したが、次のハーフアウトトリフィス (T) でうまく体勢を立て直した。その後はベテランらしい安定した演技を続け、最終技のミラー (2回宙返り3回捻り) を決めて日本チームの2位で予選を終えた。D: 16.6 E: 16.1 T: 16.755 H: 9.1 合計 58.555 予選合計 110.115
<TRA個人 女子>
G1 5番 森ひかる
第1自由演技: 予備ジャンプが少し長くなった、1本目から10本目までのほとんどジャンピングゾーンを外さない美しい演技を見せた。D: 5.0 E: 18.2 T: 16.145 H: 9.6 合計 48.945
第2自由演技: ハーフアウトトリフィス (P) 〜 ダブルバック (P) 〜 ハーフアウト (T) と、前半は移動も少なく非常に高さのある安定した演技。8本目のフルインフルアウトで少し回転が詰まったが、きちんとリカバリーして10本目を終えた。D: 13.6 E: 16.6 T: 15.605 H: 9.6 合計 55.405 予選合計: 104.350
<G5 2番 松原知穂>
第1自由演技: 1本目ハーフアウトトリフィス (T) を落ち着いて決め、中盤までの1回宙返りも余裕を持って演技した。最終技のハーフインルディーアウト (T) が少し抜け、さらに回転不足になったことで、着地が乱れたが10種を通しきった。全体としては移動の少ない演技。D: 5.3 E: 16.9 T: 16.255 H: 9.6 合計 48.055
第2自由演技: ルディーアウト (P) 〜 ハーフインハーフアウト (T) 〜 ダブルバック (T) 〜 ルディーアウト (T) と、前半から高さの取れた安定した演技が続く。第1自由演技同様、トランポリンの中心を外さない演技で移動点で高得点をマーク。安定した美しい演技。D: 12.1 E: 15.4 T 15.245 H: 9.4 合計 53.305 予選合計 101.360
<G5 9番 高木裕美>
第1自由演技: 前ハーフインルディーアウト (P) 〜 ルディーアウト (T) さらに フルインバラニーアウト (T) 〜 ダブルバック (T) と高難度の技を前半に持ってくる構成。1回宙返りも丁寧に行って比較的に高い演技点のマークした。D: 5.2 E: 17.9 T: 15.925 H: 9.5 合計 48.130
第2自由演技: 1本目のハーフアウトトリフィス (T) が少し回転オーバーとなり、3本目のハーフアウト (T) まで少し乱れたが、4本目から立て直し最後のフルインフルアウト (S) まで丁寧に通しきった。D: 12.4 E: 16.4 T: 15.4 H: 9.1 合計 53.430 予選合計 101.740
<G6 4番 宇山芽紅>
第1自由演技: フルインバラニーアウト (P) 〜 フルインフルアウト (T) で始まり、終始安定した美しい演技が見られた。移動も少なく高さも十分にキープできた演技。全体的にしっかりとまとめられた。D: 5.8 E: 17.2 T: 16.005 H: 9.6 合計 48.605
第2自由演技: ハーフアウトトリフィス (P) から安定した演技でスタート。5本目のフルインバラニーアウト (T) で前方に大きく移動するもダブルバック (T) でトランポリン中央付近まで戻し、その後は少ない移動で最終技のフルインフルアウト (S) を決めた。D: 13.6 E: 15.7 T: 15.475 合計 54.175 予選合計 102.780