【強化】トランポリンの安全対策について

昨今、トランポリンの大会や練習などでの大きな怪我が多くなってきております。スポッターマットやトランポリン器具周りのマットなどで安全対策はされていると思いますが、トランポリン器具自体の改善・向上などにより、以前よりも跳ね上がりが強くなりより高く跳躍できるようになっています。その分空中でのコントロールも難しくなり、場合によってはトランポリン以外の場外へ飛び出してしまうということもあります。また近年、高度な技の連続が多用されていることと、コントロールのミスによって、スポッターマットを持っている補助者と反対側への落下によって大きな怪我を負うといったことも見受けられ、選手生命を脅かすような事態にもなりかねません。そのため強化本部としては「ダブルスポッター」といった、トランポリンの両側でスポッターマットを持つ補助方法を推奨いたします。これによってより安全に、かつ選手の不安も軽減できることと、何よりも怪我の防止にもつながります。事実として、ロシアなどの海外の国々でも、選手の保護・安全対策といった観点からすでに採用をしているケースがあります。

今後、特に競技会などでは「ダブルスポッター」制を導入していくよう検討と準備を進めておりますので、各所属団体での練習時にも安全対策の一つとして積極的に導入をお願いします。

日本体操協会
トランポリン強化本部