森ひかる銀 男女シンクロで金と銅を獲得!

森ひかる銀 男女シンクロで金と銅を獲得!

個人で銀メダルを獲得した 森ひかる

2019年9月21日・22日 ロシア・ハバロフスクで行われた「ワールドカップシリーズ第3戦 (全6戦)」。2020年 東京五輪への切符が掛かる重要な大会で (個人種目のみ)、森ひかる (金沢学院大学クラブ) がトランポリン個人で、ロシアに次ぐ2位 (ワールドカップ女子初) で銀メダルを獲得した。ワールドカップシリーズはポイント制となっており、1位が60pts、2位が55ptsと、順位によって割り振られるポイントが変わる。第1戦で失敗演技をしてしまっているため、この第3戦も非常に重要な大会となった。第2戦 (ベラルーシ・ミンスク大会)でも44ptsを追加しているのため、現在99pstでワールドランキング5位と好位置に付けている。

また、森ひかると同様、昨年の世界選手権でも決勝 (8名) に進出した宇山芽紅 (スポーツクラブ テンフォーティー)は、予選を2位で通過したが、決勝は5位となった。しかし、第1戦から着実にポイントを重ねて、ワールランキングは森に次ぐ6位 (94pts) となっており、宇山の東京五輪にも期待が掛かる。男子はベテランの外村哲也 (アムス・インターナショナル株式会社) が決勝に進出したものの、演技が乱れて中断し8位に終わった。

一方、シンクロナイズド競技では、男子 岸大貴 (株式会社ポピンズ)/堺亮介 (星稜クラブ) が会心の演技で銅メダル、女子は2017年の世界選手権 個人種目において銀メダルを獲得した岸彩乃 (金沢学院大学クラブ) と髙木裕美 (金沢学院大学クラブ) のペアが、決勝で同時性得点が18.94 (20点満点)、合計得点 49.240 の高得点で日本女子初の金メダルを獲得した

金メダルを獲得した 岸彩乃 (奥) 高木裕美 (手前)

銅メダルを獲得した 岸大貴 (奥) 堺亮介 (手前)

タンブリングチームも大健闘

本大会では、トランポリン競技の他に、タンブリング競技およびダブルミニトランポリン競技も行われている。今年東京・有明体操競技場で行われる「第34回世界トランポリン競技選手権大会」にも出場する、タンブリングの日本代表も参戦。男子は草ヶ谷剛、又吉健斗 (以上、静岡産業大学クラブ)、角倉慧一朗 (厚木FUSiONスポーツクラブ)、女子は北折愛里 (株式会社Rainbow/名古屋経済大学高蔵高等学校) が、日本タンブリング界を背負って演技を行い、又吉が4位、角倉は5位、北折は6位となった。

タンブリングについては、まだまだ普及段階のスポーツではあるが、着実に力を付けてきており、男子については東京の世界トランポリンでも団体 (4名) が組めるまでになってきた。男女含めて競技人口もまだまだ少ない中、今後の活躍も期待される

次は第4戦 スペイン・バリャドリッド!

第3戦が終了したところではあるが、来週末に第4戦目が控えている。今年の世界トランポリンでは、トランポリン個人競技において決勝に進出した各国1枠が与えられ、もう1枠はワールカップシリーズでのポイント順となっているため、日本人選手の中でもトップのポイントを得ている必要がある。過密スケジュールの中での大会参戦となるが、第3戦同様、着実にポイントを重ね、さらにはメダルの獲得に繋がる演技を期待したい。

一方、タンブリングチームも第4戦に参戦予定。確実に経験値を上げながら、世界トランポリンでの活躍が期待される