第20回アジアジュニア新体操選手権大会レポート②

報告者:新体操強化本部長 村田由香里

大会2日目は、チーム対抗・種目別予選クラブ・リボンと、団体総合クラブ10(2組5セット)が行われた。

<個人競技>
●クラブ
井上結愛選手が出場した。今日は昨日よりさらに緊張しており、表情の硬さも見られたが、身体の動きは昨日よりも大きく、1つ1つの動きにスピード感もあり、ハツラツと明るく踊り切ることが出来ていた。最後のリスクはかなり前に投げてしまったが、よく手具を見ておさえることができ、絶対にやり切るという意志が見えた演技であった。緊張感がとても強い中やり切ることができ、練習の成果を感じることが出来た1本であった。
クラブ 26.55( DB 7.0 DA 4.2 A 7.55 E 7.80 ) 4位

●リボン
岡田心佑選手が日本代表として初めての国際大会出場を果たした。出場が決まってからの約一ヶ月間、特にDB,DAの明確化に重点を置いて練習に取り組んできた。ポディウム練習では、投げの後のリボンが体に近い箇所がいくつか見受けられたが、よく対応できていた。本番では、前半部分は勢いよく練習の成果が発揮できていたが、後半のくぐり抜けながらのDAでリボンが体に絡まり、その後のリスクのキャッチでスティックをはじいて落下、惜しいミスが出てしまった。明日の決勝では、今日出来なかったことをクリアできるよう、平常心で臨みたい。
リボン  24.70( DB 6.9 DA 3.6 A 7.30 E 6.90 ) 7位

<団体競技>
●クラブ10
これまで国内大会に数回出場してきた中で、クラブ団体はミスが連鎖しやすい安定感に欠けた種目であったために、昨日よりも緊張感が見られた。
序盤、CCで目の前に来たクラブをポロリと落下。リスクも抑えきれずその場での落下となってしまった。悔しさが滲むが、ミスの直後に大きく動揺することなく最後まで演技できた点は、成果に値する。CRで移動があった部分の投げの問題や、合間の動きが不足している部分は、種目別決勝に向け修正を図る。
団体総合では3位に入ることができた。団体の完成度を高めるためには一定の練習期間が必要であるが、この団体は非常に短い期間に地方から集まり練習を重ねてきた。その中で、沢山の方々のお力添えをいただきながら団結力を高め、今大会に臨んでいる。最終日の種目別決勝でも、もう一度踊れることに感謝し、全力で挑みたい。
クラブ10 24.30(DB 5.0 DA 6.4 A 6.85 E 6.05) 4位
【出場選手】
田中友菜、松田藍、松田凜、真嶋あのん、三好初音

団体総合 1位 ウズベキスタン 2位 カザフスタン  3位 日本
国別対抗 1位 カザフスタン  2位 ウズベキスタン 3位 キルギスタン 4位 日本

個人1~2名の4種目と団体2種目の合計点で競われるチーム対抗においては、4位となりメダル獲得には至らなかった。この結果を重く受けとめ、ジュニア強化の課題や進め方について再考し、急ピッチで進めていかなければならない。

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