新体操グランプリティエ大会2024レポート①
<個人総合(3月30日)喜田未来乃選手>
●リボン
今大会は後半グループが2時間遅れでのスタートとなり、調整が難しい中で本番を迎えた。
昨年から同じ演技ということもあり、スタートから落ち着いた表情で演技をこなしていた。
操作をより明確にするためにエシャッペを新しく入れたステップにて、リボンがスティックに絡まってしまいステップがノーカウントとなってしまった。また、最後の前転シリーズリスクで落下してしまい点数を大きく下げる結果となった。
●フープ
ドゥバン後のDAの操作で手具と体のタイミングが合わずリズムが乱れたことで、続くジャンプターンリスクにおいても追加点となる潜り抜けまでやることができなかった。
●ボール
前回の大会にて大きなミスがあった種目であるが、この短期間で上手く修正しミスなくまとめることができた。その結果、芸術点は高い評価を得ることができたため、今後の自信に繋げていきたい。しかしながら、バランスの甘さやリスクの不明確なことから、D得点が伸びずにいるため、今後は得点をとり切れるよう細かい部分までこだわりをもち練習を積んでいきたい。
●クラブ
最終種目ということもあり気力との勝負となったクラブだが、DAにて一カ所落下ミス、最後の前転シリーズリスクも投げが乱れ正しい形でやりきることができなかった。
今後の課題は、身体難度(特にバランスの静止)と技の精度を上げることである。いかなる状況でも対応できるためにも、熟練度を増していくことが必要である。
◆個人総合13位
リボン 26.100(DB8.10 DA3.60 A7.45 E6.95)
フープ 31.350(DB10.80 DA5.50 A7.75 E7.30)
ボール 29.200(DB9.30 DA4.40 A7.95 E7.55)
クラブ 29.100(DB9.10 DA4.90 A7.70 E7.40)
<団体総合>
●フープ5
先日行われたワールドカップから短期間の調整となったが、ミスが起こった原因を明確にするとともに、動きの強さやアクセントの徹底を行い大会に臨んだ。
演技前半の動きは同時性もあり、交換や連係も落ち着いて実施出来ていたが、足投げの連係においてフープが真上に上がり回転不足となったことで、少しリズムが乱れた。その後も、何か所か対処する場面があったものの、大きなミスなく演技を終えることができた。
試合をこなすごとに動きの明確さや技の安定感は増しており成果は見られるが、まだ対応する場面や価値が抜けてしまうことが多いため、2分半を通してやり切れる力を身につけたい。
【出場選手】
鈴木歩佳
竹中七海
稲木李菜子
田口久乃
西本愛実
●リボン3・ボール2
今大会はフープの演技でミスをしている国が多く、リボンボールで順位が決まるという緊張感のある中でのスタートとなった。
全体を通し大きな落下ミスはなかったものの、演技前半の連係から移動が多く見られ、落ち着かない演技となってしまった。また、2つのDBにおいてフォーメーションとリボンの描く軌道により身体難度が不明確な実施となり、大きく点数を下げる結果となった。
身体難度は日本の強みでもあるため、明日の決勝ではフォーメーションを徹底し、絶対に勝ち取りにいくという強い気持ちで臨みたい。
明日の種目別には、両種目に出場する。予選でできたところは安心するのではなく自信にし、ミスが起きたところは修正し挑戦的にやりきりたい。
【出場選手】
鈴木歩佳
竹中七海
稲木李菜子
田口久乃
生野風花
団体総合5位
フープ5 35.000 (DB8.90 DA10.3 A8.00 E7.80)
リボン3・ボール2 29.150. (DB6.90 DA8.20 A7.70 E6.35)