新体操 アフロディーテカップ2024レポート②種目別選手権

報告者:新体操強化本部長 村田由香里

新体操 アフロディーテカップ2024レポート②種目別選手権

◆個人種目別決勝(3月17日)
シニア個人種目別決勝が開催され、松坂選手はフープ、ボール、リボン、鈴木選手はボール、リボンに出場した。
両選手ともに、個人総合の時よりも力みがなく自然体で演技を見ることが出来た。
結果、松坂選手はフープ、リボンで銅メダル、鈴木選手はボールで銀メダルを獲得することが出来た。
日本においては、それぞれに作品に特徴がある両選手だが、海外の選手たちと比較すると見せ方や動き、音一つひとつの表現の仕方が薄いように感じる。
得点を上げるためには、D得点を上げることが絶対条件であるとともに、海外で評価される形でオリジナリティを磨いていくことも重要である。

<松坂選手>
フープ 32.700(DB 10.40 DA 6.40 A 8.00 E 7.90) 3位
ボール 31.700(DB 9.00 DA 6.40 A 8.10 E 8.20) 5位
リボン 31.700(DB 9.90 DA 4.50 A 8.15.E 7.90) 3位

<鈴木選手>
ボール 32.650(D17.0 A 7.80 E 7.85) 2位
クラブ 30.000(D14.4 A 7.75 E 7.85) 5位

松坂選手、鈴木選手ともに小柄な選手ではあるが、手具操作が得意であり、それが個性となりつつある。
多岐に渡る要素が必要とされる新体操において、何か自分の得意分野を見つけて伸ばすことは、その選手の不足を補い、更には個性になる可能性もある。
芸術スポーツである新体操として、美を追求することを決してやめてはいけない。しかし、それだけではない闘い方があることを両選手から感じることが出来た大会であった。
美を追求するとともに、それぞれの個性をどう磨いていくかが新体操の魅力である。
今後も、選手、コーチ、審判一丸となり、より一層精進していきたい。

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