新体操WCCポルチマン大会2023 レポート1
2023年5月5日から7日 ポルトガルにて、WCCポルチマン大会が開催された。
個人53人、団体13ヵ国が参加する今大会には、日本からFJP団体、個人 喜田未来乃が出場。
団体はWC(ワールドカップ)を3戦、喜田選手は2戦終え、試合の緊張感の中で実力を発揮することの難しさを痛感してきたが、今大会に向けより正確に自信を持って演技出来るよう練習を積んできた。試合や合宿を重ね慢性的な痛みも出始めているが、個人、団体ともにコンディションを整え試合に臨む。
大会1日目(5月5日)
●個人総合 前半戦
【喜田未来乃】
1種目めボール、落下ミスはなかったものの全体的に体の切れが悪く、優雅で滑らかな曲を表現しきるレベルにまでは至らなかった。
序盤、ボールが手についておらず、転がしを伴う身体難度も不正確な実施となり、DB,DAともに点数に繋がらなかったのは残念である。また、もぐりのRでは投げがやや後ろにいったことから動きを中断せざるを得なくなり、シリーズが途切れる形となってしまった。
フープは1種目めと打って変わり、安定した軸で身体難度の実施もクリアであった。しかし、ラストのRくぐり抜けどりでフープと足のタイミングが合わず落下。
彼女の大きさを生かした動きはフロアで映えるが、その大きさ故に回転要素のスピード感が足りず、DB、DAそしてAにも影響されているように感じる。
現在強化中ではあるが、一刻も早く伸びやかさとスピード感を共存させることで、更に評価が上がるであろう。
フープ 27.450 (D13.200 A 7.200 E7.050)
ボール 27.850 (D12.600 A7.800 E7.450)
●団体総合 フープ5
WCバクー大会以降、団体としてのレベルを上げるため、一人ひとりの課題を明確にし個々のレベルを上げられるよう練習を積んできた。
本番、多少移動はあったものの交換の価値は全てプログラム通りに実施でき、一歩前進したのを感じられた。しかし、後転シリーズの連係において投げがやや大きくなったことから、主要動作をしていない選手がカバーするような形でフープを取り、連係不成立となってしまった。また、DBにおいてはパンシェターンで一名回り切れず、点数を大きく伸ばすことは出来なかった。
細部までこだわり動きを徹底してきたが、今一歩空気が動くような緩急ある演技を魅せきれていないのが悔しいところである。
先ずは明日、完璧な演技でメダル獲得に臨む。
フープ 31.800 (D16.600 A7.650 E7.550)4位
出場選手:鈴木歩佳、竹中七海、稲木李菜子、西本愛実、今岡里奈