新体操W杯ソフィア大会2021 レポート②
<大会2日目>個人総合後半
大岩のクラブは出だしのパンシェのローテーションで良く回っていたが、終末に若干崩れた。しかし、そこからリズムを崩さず、
D15.700
E7.850
計23.550
リボンは踊れる喜びを感じているような演技であったが、1箇所リボンのキャッチの判断を誤った。
D12.400
E7.700
計20.250
ミスは出たものの、大岩はリボン予選6位で種目別決勝に進んだ。
喜田のクラブは、エネルギーのある演技であったが、ラストの投げが前に行き、執念でキャッチ。
D15.300
E7.400
計22.700
リボンは足投げの際にリボンが近くなり、焦ったのか、足にリボンをひっかけるのに数回手間取った。
D12.200
E7.750
計19.950
【個人総合】
1位 Lynoy ASHRAM 98.450
2位 Boryana KALEYN 98.250
3位 Alina HARNASKO 96.150
4位 Anastasiia SALOS 93.250
5位 Katrin TASEVA 92.500
6位 Viktoriia ONOPRIIENKO 90.700
7位 Laura ZENG 90.200
8位 大岩千未来 89.075
17位 喜田純鈴 85.050
個人競技は出場選手の顔ぶれもほとんど変わらず、やっている内容もどの選手も変わらないが、その中でもブルガリアやベラルーシの選手は、他の国と違う手具操作に挑戦している印象であった。
また10位に入ったイタリアのSofia RAFFAELIは非常に小さな選手であるが、身体難度の精度も良く、手具操作においても秀でており、場内の拍手を誘っていた。
大岩と喜田は、現状維持をしている選手たちの中にあっては、進化が見られた。
たくさんの技を入れ込んでいく中で、どの選手も姿勢欠点が見られ、四肢の美しさに欠ける選手が多い中で、美しいラインを保っていると思われる。
<団体総合後半>フープ3&クラブ2
日本はボールに比べて動きが良くなっていたが、中盤のフープの跳ね返しで選手間が近くなり、場外。
しかし慌てずにすぐに跳んでくる手具を処理したうえで、予備手具に一番近い選手が予備手具を取って、残りの演技をこなした。
また、フープの2本投げ(片手投げ)などは、予備手具を使うことでフープの大きさなどが違うことを考慮して、両手での2本投げに変更するなど、日ごろの練習の成果が出る形となった。
失敗はあるが、最後まであきらめずに演技するという姿勢は評価できるであろう。
D26.200
E7.050
P0.3
計32.950
出場選手
杉本早裕吏、松原梨恵、竹中七海、鈴木歩佳、熨斗谷さくら
1位ブルガリア
D32.100
E8.100
計40.200
【2種目合計】
1位ブルガリア 84.350
2位アゼルバイジャン 70.950
3位日本 70.650
4位ロシア 69.500
5位ドイツ 68.950
6位エストニア 66.350
7位メキシコ 66.100
8位トルコ 65.850
9位ベラルーシ 62.500
10位ギリシャ 55.600
11位スペイン 54.150
どの国も多数の連係技を入れ込んでいるため、一度失敗するとどこからつなげれば良いかわからずにフリーズするシーンが多く見られた。
また連係のボールの高さや転回とのタイミングなど、もっと精査されるべきだと感じた。中でもボールのつかみはルール上減点項目であるにも関わらず、ボールの投げ受け、ステップなど多くの場面でボールを掴みっぱなしであり、実施面での減点についても精査してほしいと思う。
団体でありながら団体同時性などはなにも感じられず、ただボールを投げて回転しているだけの演技ばかりであるが、それもこのルールの中で勝とうとすれば致し方ないこと。そういう中でどう個性を見せていくかは難しいところであるが、今後はより正確でありながらエネルギーのある演技をめざしていきたい。