【合宿レポート】H27男子新体操全国指導者選手合同合宿(東北宮城会場)

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【2日目】(宮城白石会場:ホワイトキューブ)
 白石会場はスプリング式フロア1面、スポンジ式フロア1面、女子フロア1面を準備して、130名の参加者が余裕を持って動ける体制を整えたつもりだったが、やはり手狭な感があった。
 青森会場と同じく午前中、指導者コースは2015年版採点規則の伝達講習、選手コースは青森大学の中田先生による徒手の基本、blue Tokyo kidsの川戸先生によるコーディネーショントレーニングを行った。人数は多かったものの、選手には徒手やコーディネーショントレーニングの重要性が伝わったようであった。
 午後は選手・指導者共通の採点実践と選手向けルール説明、タンブリング系講習を行った。前日の青森会場は天井が低く、投げ技を一部省いて演技を行ったがキューブは十分な天井の高さがあり、全ての技を入れた形で演技披露をしてもらった。シーズンオフ中ということで、選手も通し慣れしていないところではあったが、全員が全日本選手権出場者というハイレベルな演技を見せてくれ、間近で見ていたジュニア選手を中心に感嘆の声が上がっていた。前日と同様、演技内容の難度解説、実施減点の説明に続いて、新ルールで特徴となるB難度の取り方、加点部分の技の確認を実際選手に動いてもらいながら解説を行った。その後、大学生による直接指導も交えて選手が技の習得に臨む時間を取り、高校生やジュニア選手にとっては大学生に直接教えてもらう貴重な時間となったようであった。
この日のタンブリング系講習は、仙台大学の溝口・仁科先生に行っていただいた。まずはタンブリングに必要な体幹のトレーニングからスタートし、インナーマッスルを意識した体の使い方について教えていただいた。その後、レベル別に分かれ、倒立姿勢、ロンダード、バク転の技術講習と続き、最後はフリーのタンブリング時間の中で、各自練習しながらアドバイスをもらう時間となった。東北の男子新体操レベルは全国的にも高く、タンブリングに関してもかなりハイレベルな技が見られ、選手同士が良い刺激を得ていたようである。
今回の合宿は初めて東北地区を2カ所に分けて実施した。東北はかねてより男子新体操が盛んな地域であったが、近年、ジュニアを中心に競技人口が増加傾向にある。今回、1会場では収容しきれないほどの参加人数となり、主催者側としては嬉しい悲鳴であった。来年度に向けて、さらなる講習内容の充実を図ると共に、実施スタイルを含めてよりよい方向に改善していきたいと考えている。