2014高校総体新体操男子レポートまとめ

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平成26年度全国高等学校総合体育大会新体操レポート
平成26年8月8日~8月9日(国立代々木競技場 第一体育館)
 男子個人総合は8月8日スティック、クラブの2種目の総合点で競われ、優勝は今年度ユースチャンピオンシップ優勝者の安藤梨友選手(済美高等学校1年)であった。安藤選手はジュニア時代から全国レベルの大会で活躍しており、今大会でも高難度のタンブリングと絶対的な安定感を武器に、素晴らしい演技を披露し実力を発揮した。また、スティックの演技では、タンブリングだけでなく徒手や手具操作に変化が見られ、今後の更なる成長の予感がした。
準優勝は林雅己選手(埼玉栄高等学校3年)で、実力を発揮できなかった選手も大勢いるなか、高難度の投げ技も見事に決め、緊張を感じさせないダイナミックな演技を披露してくれた。
3位は堀孝輔選手(高田高等学校1年)で、高難度の投げ技と独特の構成で存在感を示した。
 
 男子団体競技は8月9日に行われ、各チームが息の合った演技を披露した。
優勝に輝いたのは埼玉栄高等学校で、独特な倒立技をはじめ「埼玉栄らしい」構成で栄旋風を巻き起こした。今年度のユースチャンピオンシップに続き2冠となり、埼玉栄にとっては念願の今大会初優勝を見事に飾った。
準優勝は小林秀峰高等学校で、細かい隊形の乱れや小さなミスはあったものの質の高い組技やタンブリング、徒手が高いレベルでまとめられていた。
3位は恵庭南高等学校でジュニア時代から団体でも上位で活躍していた選手が中心となり、実力を発揮した。
また、注目度の高いチームとして岡山県立井原高等学校があるが、他を寄せ付けない圧倒的な構成と美しさで観客を魅了したが、ライン減点や倒立でのミスがひびき4位となった。
 
 今大会では2日間にわたり熱戦が繰り広げられたが、例年になく多くのテレビカメラやマスコミ関係者が入っており、大変多くの観客動員となり男子新体操関係者としては嬉しく思った。また、ジュニアの全国大会で活躍していた選手も多数出場しており1、2年生の活躍も目立った。近年ではジュニア層のレベルアップが著しく、高校での活躍も多くみられるようになってきており、男子新体操全体の競技力向上に繋がっていると感じた。
記載者 野田光太郎
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