2017新体操チャレンジ杯スペイン大会レポート2
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【大会2日目】
新体操WCCグアダラハラ大会2日目は、個人総合後半、団体総合後半が行われた。
《個人総合後半》
皆川夏穂はリボンの種目から。これまで前半種目で入賞圏内にいながら、後半で崩れていた皆川であるが、リボンはどうにか持ちこたえた。
リボンのスティックの部分が動かないときがあるため、身体にまとまりつく場面も見られたが、D7.900 E8.200 16.100で、この種目の決勝進出を決めた。
クラブも前半から中盤にかけてよくしのいだ。ジャンプをしながらももでクラブを打ち上げる箇所も、1本は投げずに行う形にしたため、実施減点も少なくなった。しかし、ラストのR(リスク=手具を投げ2回以上の回転を行う)で2本のクラブが離れ、落下。16.450
皆川は昨日から順位を上げて6位となったが、皆川の上にはアジア選手権で戦うカザフスタンのAshirbayevaやウズベキスタンのSerdyukovaがいる。決して勝てない相手ではないので、皆川はとにかく安定感を持つことである。
喜田純鈴は、リボンの種目から。
非常にリスキーな技を繰り広げ、2度の落下が出てしまったが、チャレンジしている姿勢はよくわかり、完成形が楽しみでもあった。14.150
クラブは落ち着いた演技であった。昨日は回転数が増えなかったパンシェローテーションも今日はよく回り、身体難度もクリアで、RやAD(加点の可能性のある手具操作)も小気味よく構成されていた。以前より伸びやかにもなっており、D8.800 E8.000 計16.800で、シニアデビューのこの大会で、種目別決勝進出を決めた。
今大会の収穫は、喜田が「今後世界と戦える可能性を十分に見せつけてくれたこと」であろう。
《団体総合後半》
日本はタシケント大会以降、伴奏音楽を変えて内容もマイナーチェンジした。
伴奏音楽に合わせてスペインの観客が歌い、盛り上がる中での演技であったが、終始落ち着いてキャッチの移動も少なく、これまで見たロープ&ボールの演技では1番良い出来であった。
E(実施)も8.200で、今季初めて8点台に乗せることができた。しかし、D(難度)が8.500とまったく伸びず、16.700。タシケント大会では場外するミスがあったにもかかわらず9.300が出ていたが、この違いはいったい何なのだろうか。審判団が違うといえばそれまでであるが、タシケント大会よりずっと良い出来なのに、1点近くも点数が違うことになる。
ウクライナはD8.900 E8.450 17.350であったが、インクワイヤリーを出し、Dが0.7もアップして9.600。計18.050となった。
日本も出すべきであったと猛省するところである。
それとともに、連係がつながっているなどしてわかりづらい箇所もあるだろうから、どの審判団でもわかりやすい構成というものを見直していかなければならない。
日本は5位。
1位ロシア
2位ウクライナ
3位ベラルーシ
4位に中国。D9.000 E8.250 17.250
アジア選手権もあるため、構成の見直しと実施力アップを図っていきたい。
出場選手
杉本早裕吏
松原梨恵
横田葵子
竹中七海
鈴木歩佳
明日は種目別決勝が行われ、団体は2種目に、皆川がフープとリボン、喜田がクラブに出場する。