2016新体操W杯スペイン大会他レポート2
6月4日、W杯グアダラハラ大会2日目は個人総合後半と団体総合後半が行われた。
<個人総合後半>
早川さくらはリボンの種目から。胸側転のあと、リボンが体にひっかかり、パンシェのローテーションでも揺れが出てしまった。17.350
クラブではパンシェのローテーションが崩れ気味になったが、ジャンプの難度も、ソフィア大会からすると良くなっており、エネルギーのある演技であった。17.600。総合14位。
皆川夏穂は、クラブのダンスステップコンビネーションで落下。すぐに取り戻して、17.600。
リボンでは、足を痛めているため2連続のジャンプの着地が危なかったが、最後まで踏ん張り17.900。
2種目とも多少慎重になっている感じがしたが、小さなミスにとどめて、4種目中大きな穴を作らなかったことは評価に値する。
皆川は、リボンのDERで2度の落下があったベラルーシのHalkinaを抜き、7位入賞。大きな自信になる結果であった。
1位はロシアのMamun。クラブの出だしのダンスステップコンビネーションで落下してしまったが、全種目19点台に乗せた。
2位は同じくロシアのSoldatova。クラブでは難易度の高い技を次々と決めて、体の締まりも非常に良く、19.150を獲得したが、リボンでは足投げのDERで大きく飛ばし、走ってキャッチした。18.350。1種目ミスが出てしまったが、体のコントロールは効いており、迫力のある演技であった。
3位はウクライナのRizatdinova。リボンの種目で、3連続のジャンプ中、2個目のジャンプが完全に抜けたが、ミスしないときの点数をほぼ変わらず、18.750。クラブも18.750で、Sonをかわした。
4位は韓国のSon。Sonもクラブで18.750、リボンで18.700で、ミスしないときの点数が徐々に上がってきた。
5位はベラルーシのStaniouta。クラブの、コサックローテーションからパンシェローテーションに移る際、パンシェローテーションが、完全にかかとがついていたが、18.850の高得点。
6位はジョージアのSalome。クラブのバランスの連続でぐらつきが見えたが、リボンは操作の巧みさがあり、情熱的に演技した。
7位に皆川。
8位は地元スペインのRodriguez。ジャンプターンの足の下がり、ドゥバンフェッテの足の下がりなど、身体難度において気になるところはたくさんあるが、クラブでは難度点が9.00出ており、カウントはされているようだ。表現力はさすがであり、実施も9.00に乗せて、18.000。リボン17.650
?皆川は明日の種目別決勝で、ボールとリボンに出場する。
<団体総合後半>
日本(フェアリージャパンPOLA)は、投げたフープを転がして渡す技でワンバウンドになり、17.400。大きく乱れることはなかったが、もうひとつ全体のまとまりがほしい感じがした。?
1位はスペイン。パンシェローテーションの開脚度の甘さ、交換の落下はあったが18.050
2位はベラルーシ。キャッチに若干の移動はあったものの、美しくエネルギーのある演技であった。18.300
3位はウクライナ。連係で落下。他の連係でも移動があり、17.050であったが、昨日の貯金で3位になった。
4位はブルガリア。連係で落下し、それを拾おうとして拾いきれずに、落下。17.450。昨日もミスが出ていたため、4位に甘んじた。
5位は、順位をひとつ上げた日本。
6位にアゼルバイジャン、7位にブラジル。
ブラジルは、フープ&クラブで大きなミスなく演技して17.150。オリンピックに向け、調子を上げてきている。
明日は種目別決勝が行われるが、日本は故障選手の体調を考慮し、2種目とも棄権する。
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