2016新体操W杯スペイン大会他レポート1

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6月3日、W杯グアダラハラ大会初日は個人総合前半と団体総合前半が行われた。
<個人総合前半 フープ、ボール>
オリンピック日本代表選考大会のひとつである今大会には皆川夏穂、早川さくらがそろって出場。
先に登場したのは早川。
フープの種目は、バックルのパンシェローテーションが、回転数を稼げなかった点と、ラストのDERキャッチがやや不正確になったが、ソフィア大会の時より数段落ち着いて、また難度もカウントしやすいパフォーマンスであった。17.650
ボールも、フープに続いてていねいな演技をしていたが、ダンスステップコンビネーションで、足でボールを挟む箇所でうまくはさめず落下。またバランスの時に手をついてしまい、全体的にはハリのある演技ではあったが、16.700。
一方の皆川のフープは、失敗が続いていた背中から腕への軸回しの部分を変更したせいか、ずいぶん見やすくなっていた。
非常にていねいに演技した分、時間が足りなくなったのか、ラストのMをやらなかったのは残念であったが、17.750でまずまずの出だし。
そしてボールでは、支持ありの後方ローテーションが1回転になったが、美しくなめらかな演技を披露して18.100。
ロシアのMamunやSoldatova、ウクライナのRizatdinova、韓国のSon、ベラルーシのStaniouta、Halkinaら、強豪選手が出場する中で、8位に位置し、ボールでは種目別決勝出場への権利を獲得した。
現在1位はMamun。2種目ともまったく準備動作のない投げや操作を行い、流れるような演技で観客を魅了した。
2位にSoldatova。
以前より、荒さがなくなり、持ち前のパワーをしっかりとコントロールできているため、重さもなくなった。非常に良い状態であると思われる。
3位にRizatdinova。4位にSon、5位にStaniouta、6位にHalkina、7位ジョージアのSalome、そして皆川。
一時期失敗が続いていたHalkinaも、徐々に調子を上げてきている。
<団体総合前半 リボン>
日本(フェアリージャパンPOLA)はソフィア大会を欠場して、リボンの構成の中身を変更した。
中盤にあった3本投げをラストに持ってきて4本投げに変更。わかりづらかった連係の箇所も、審判員にわかりやすく変更した。
しかし、体調が万全ではない選手もおり、まだまだ好調とは言えない。
交換を投げる前にリボンの操作で落下。キャッチの移動もあった。そしてラストの4本投げもうまくいかずに全員が大きく移動して落下。ワサワサとした印象で、難度点はさほど低くはなかったが、実施点が伸びなかった。16.650?
1位は地元スペイン。地鳴りのような歓声がとどろく中、大きなミスはなく18.300。
2位はベラルーシ。交換の移動と連係での落下があった。17.700
3位はウクライナ。ほぼミスなし。17.650
4位はブルガリア。ソフィア大会ではダイナミックな演技であったが、交換でリボンが場外。DERも投げがうまくいかず、17.050
5位に16.700でアゼルバイジャン、6位に日本、7位に16.500でブラジル。
ロシアとウズベキスタンは棄権した。
日本は、現在もがき苦しんでいる状況。しかし、世界選手権やオリンピック前はいつでも苦しみながら進んできた。この苦しみから抜け出せると信じて、日々を重ねてほしい。
?明日は後半種目が行われる。
<インターナショナルトーナメント・ジュニア>
喜田純鈴が出場。ロープは足でロープを入れ替えるMがうまくいかず、DER?のキャッチでもロープの片端が落下した。アチチュードローテーションの揺れや、スケールでのキープ不足など、全体的にミスが続いた。13.900
フープは気持ちを切り替えて、身体難度もほぼ決めてきた。しかし、ラストのDER足キャッチで、落下。手具なしでポーズ。14.650
弱気になると線の細さが際立つため、堂々とチャレンジしてほしい。
一部修正(16.06.05)
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