2016新体操W杯タシケント大会等レポート2

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5月14日、W杯タシケント大会2日目は団体総合後半と、個人総合後半が行われた。
〈団体総合後半 フープ&クラブ〉
日本(フェアリージャパンPOLA)は、各エレメントが安定しており、大きなミスはなかった。17.700
総合点34.800で中国にどうにか追いつき、同点5位。
中国も大きなミスはなく、17.450。総合点34.800
1位はロシア。今日の種目は連係で落下があり、そのあとリズムが戻るまでに少し時間がかかった。18.050。総合点36.700
2位はベラルーシ。大きなミスはなく、18.200。総合点36.150
3位はイスラエル。安定した力で18.100。総合点36.000
4位はスペイン。緩急のきいた演技で18.150。総合点35.850
5位が日本と中国。
7位がウズベキスタン。連係で小さな落下があった。17.400 総合点33.500
8位がカザフスタン。
今日の種目だけでいうと、1位のベラルーシから4位のロシアまでが、0.05刻み。ほかの国の出来と比較すると、日本も0.2や0.3は上がっても良かったと思うし、どの国も息の抜けない戦いであることは確かである。日本もノーミスの試合を続けることによって、18点に乗せることができるようになるだろう。
明日は種目別決勝が行われる。
〈個人総合後半 クラブ、リボン〉
日本から出場の河崎羽珠愛は、クラブの転がしで落下。16.150。リボンは勢いのある演技であったが16.150。難度点、実施点ともにもう少しの伸びがなかった。主にローテーションで、姿勢欠点や不安定さが出るので、その点の改善が必要だろう。総合点62.250 22位
立澤孝菜は、転回しながらのキャッチの際にクラブ2本を落下。15.800。リボンは伸びやかに演技して16.300。立澤も、アチチュードのローテーションがどうしても跳ねてしまう。またパンシェのローテーションも、柔らかすぎるせいか、安定したローテーションとは言い難い。アチチュードのローテーションは他の難度に変えるなどして、難度点を上げていく策を練らなければならないだろう。総合点63.500 19位
1位はロシアのKudryavtseva。クラブはミスなく19.250。リボンではMでリボンが絡みつき、18.850。総合点76.200
2位はSoldatova。クラブはMGキックで落下。DERもコースが戻り、ラストも投げが前に行きすぎ、上から押さえる形でキャッチ。17.600。リボンは落下ミスはなかったものの、荒い印象で18.800。総合点71.850でなんとか2位に食い込んだが、着地の重さ、緩みなど、コンディションが悪く、1位のKudryavtsevaとは4点以上の差をつけられた。
3位はイスラエルのAshram Linoy。最近メキメキと力をつけてきた選手で、4種目ともミスがなく、難しい技を次々とこなす。またローテーションの回転数も多く、身体難度もカウントしやすい。71.800でSoldatovaに0.05及ばなかったが、エネルギーのある戦いを見せてくれた。
前日2位のイスラエルのRivkinは、クラブでは18.500を出しながら、リボンのラストの足投げで大きく場外。16.450。総合点71.350で4位となった。
前日3位のロシアのKuznetsovaは、クラブで、2度DERで落下。総合5位に沈んだ。6位にSerdyukova(ウズベキスタン)。Serdyukovaも、3位が狙える位置にいながら、クラブを足に乗せて転回する場面で、場外。やはり4種目をまとめることはなかなか難しく、それがやれたAshramがメダルを得た形である。
17点後半、あるいは18点前半を出す選手も非常に増えてきた。今回は出場していないが、皆川夏穂、早川さくらもそのグループに位置する。次の出場大会はソフィア大会であるが、4種目をしっかりとまとめ上げて、上位進出を狙いたいところである。
〈インターナショナルトーナメント ジュニア〉
喜田純鈴は、ボール、クラブそれぞれにひとつずつの落下ミスが出て、ボール15.250、クラブ16.000。総合点63.550で6位。ミスが出た箇所はいずれもマステリー。もう少しの練習が必要であるが、ミスがあっても16点台に乗せられるようになっており、ますます磨きをかけ、多くのことにチャレンジしていってほしい。
大岩千未来はクラブのマステリーで落下があったが、ボール15.200、クラブ15.100と、フープ以外の3種目で15点台に乗せた。総合点59.850で12位。今回はアジアジュニアの時とは比べものにならないほど、伸びやかに演技した。今後も良い練習を積み重ね、成長していってほしい。
次は、喜田はスペインのインターナショナルトーナメントに出場する。
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