第14回アジアジュニア新体操レポート3
4月30日、第14回アジアジュニア選手権3日目は、個人種目別決勝、団体種目別決勝が行われた。
<個人種目別決勝ロープ>
この種目には喜田純鈴と小池夏鈴が出場。
小池は支持あり後方ローテーションが流れ、DERでも投げすぎて走ってキャッチしたが、予選の時のミスは改善されており、落下も防いだ。13.750
喜田はほぼ完璧という内容だった。アチチュードなどのローテーションも良く軸に乗れており、ロープの操作ミスもほぼない状態。
15.950で、金メダルを獲得した。
2位はカザフスタンのADILKHANOVA。
大きなミスはなかったが、ところどころロープにたるみが見えた。15.133
3位はウズベキスタンのUSMANOVA。長身で美しい選手である。ローテーションのかかとが低いが目立ったミスはなかった。
15.117
<個人種目別決勝フープ>
山田愛乃は昨日の派手なミスから立ち直れていないのか、DERで落下すると、パンシェターンでもまた派手に転んだ。
ラストのDERも投げにミスが出てしまった。11.783
喜田は出だしの足での蹴り上げが少し左にそれ、MGくぐり抜けも少々もたついた。
DERでコースが後ろになり、パンシェターンでも乱れてしまった。最後までリズムが取り戻せなかったが、ガマンした演技であった。
15.050 3位
1位はカザフスタンのADILKHANOVA。2位はウズベキスタンのUSMANOVA。
<個人種目別決勝ボール>
山田は、この種目、なんとかまとめ14.200。
喜田は中盤までていねいな演技をしていたが、いまひとつ成功確率の悪い足蹴りでのDERがコースを外れ、回転をやめてなんとかキャッチ。昨日ミスが出たラストのMはキャッチして15.283 USMANOVAと同点3位
1位はADILKHANOVA。2位に同じくカザフスタンのRUSTEMOVA。
<個人種目別決勝クラブ>
この種目は喜田のみ出場。
DERで小さなステップが入ったが、全体的には落ち着いており、実施減点の少ない演技をした。15.967で2個目の金メダルを獲得した。
2位にADILKHANOVA。3位はウズベキスタンのTYAN。
明日は個人総合決勝が行われ、予選のベスト3種目の合計から15名(各国最大2名)が出場する。
日本からは喜田と山田が出場。
メダル争いは喜田、カザフスタンのADILKHANOVA、ウズベキスタンのUSMANOVAらの戦いとなるであろう。
喜田はミスがないわけではないが、悪いときにもどうにかガマンできている。
4種目の総合となると、こうしたガマンが必要になってくる。最後まで集中力を保ち、伸びやかに演じてもらいたい。
<団体種目別決勝>
ここまで2日間にわたって団体総合を行い、日本(常葉学園中・高等学校)は金メダルを獲得した。
本日は仕切り直しで、種目の決勝が行われた。
実力的に勝る朝鮮民主主義人民共和国やカザフスタンがどんな演技を披露してくれるか楽しみなところであった。
カザフスタンは支持あり後方ローテーションで少し乱れたが、大きなミスは回避し、15.067。
1位を獲得した。
日本は今日も大きなミスはなく、投げ受けの移動もほとんどない。昨日ラストにミスした箇所も修正して14.967。
総合に続いてメダルを獲得した。2位
朝鮮民主主義人民共和国は実力的にはカザフスタンと金メダル争いをすると思われていたが、CRや交換でキャッチミスが出て、
14.483。3位となった。
以下、マレーシア、モンゴル、ウズベキスタン。いずれも落下ミスがあった。
日本は安定感が武器であり、初の国際試合ににもかかわらず、しっかりとした演技を見せてくれた。
この経験を力に、今後も良い練習を積み重ねてほしい。
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