2015新体操トライアウト最終選考会レポート
2015年12月25日・26日、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて、「トライアウト最終選考」が開催された。このトライアウトには、11月28・29日に開催されたトライアウト(第一セレクション)に通過した14名の選手が参加した。最終選考ということもあり、選手たち自身大変緊張感を伴った2日間であったが、合宿ではバレエ専門の先生をお招きしバレエの基礎を徹底した他、フェアリージャパンPOLAと一緒にアップをするなど、選手にとってとても有意義な時間になったようである。
トライアウトでは主にプロポーション、各関節の可動域、手具操作、身体能力などが評価されたが、まだまだ未知数の可能性を秘めている若い選手たちであることから、今現在完成しているか否かではなく、いかに綺麗に正しく動くことを意識しているか、また世界で戦っていくだけの将来性があるかどうかを念頭に置き評価にあたった。また、この2日間の合宿を通し、練習の中で与えられた課題に対し意欲的であるかなど、練習の取り組み方についても注目した。
最終選考ではアップから審査に入り、可動域や身体能力の審査にあたった。その後、作品の通し(2手具)と合宿で習った2種類のステップを1つは徒手で、1つは自分で選択した手具を用い、選手自身が手具操作を考え創作した演技を披露した。
今回のトライアウト最終選考は、石崎朔子副会長(日本体操協会)、強化本部、審判部、コーチ育成部のメンバーにより評価された。(最終結果は1月21日の常務理事会をもって、2016年強化選手が決定される。)
トライアウトは、本年度強化選手を次年も継続強化するか否かのチェックを行うと同時に、オープンの強化選手選抜テストを行い、新規加入選手を選考する目的で開催された。いわゆる年に1回の強化選手の洗い直しである。
世界でも認められる存在になったフェアリージャパンPOLAや皆川夏穂選手、早川さくら選手の後を追うべく、無限大の実力を秘めた選手たちに期待し、東京オリンピックに向け更なる強化を目指したい。