Chacott CHAMPIONSHIPS第32回全日本ジュニア新体操女子レポート②

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全国の各ブロック予選を勝ち抜いた精鋭の選手たちが全日本ジュニア新体操選手権大会に臨んだ。
2日目は後半の種目クラブとリボンが行われた。1日目のフープとボールとの4種目合計で個人総合が決定される。個人は前半種目、喜田純鈴(エンジェルRGカガワ日中)と立澤 孝菜(イオン)が同点トップ。ジュニア選手は全体的にローテーショ回転(回転)、柔軟性の徒手能力が高くなってきたと言える。
後半のクラブの種目は2つの手具であり、投げ受けが難しいこともあって、落下のミスが惜しまれた。音楽は軽快な歌の入った曲が多く、リズミカルな演技が見られた。
リボンは音楽と動きの不一致が残念な点であった。リボンの操作が不確実で図形が不明確で操作がまだ熟練されていない選手が多く見られた、リボンの絡みつき、結び、落下のミスにつながり得点に影響していた。リボンの種目は日本人の不得意とする種目で今後の課題と感じた。
1位は喜田純鈴選手(エンジェルRGカガワ日中)、ジャンプ。バランス、柔軟性、などの徒手能力に優れ、特にスピードあるローテーションが見どころとなった。音楽に合わせた多様な手具操作と明確な難度の実施が勝利となったと言える。最高得点14.650点をマークして個人総合優勝を遂げた。
2位の立澤孝菜選手(イオン)は前半2種目では喜田選手と同点1位でしたがリボンの種目でリボンの操作ミスや、難度の明確さに欠けた点などがあり2位となった。
3位は小林秀圭選手(NPOぎふ新体操クラブ)がダイナミックなミスのない演技を見せ、クラブで熟練された確実な実施により14点台の得点を出して3位を獲得した。   
 
今回の大会で、ジュニア選手の徒手能力がレベルアップしたことを感じた。2020年東京オリンピックに向けて、現在のジュニアの年齢層が活躍することになるであろう。
日本人の不得意種目のリボン操作の技術を高め、回転を伴うダイナミック要素を確実に行うこと、一般的でない手具要素の組み合わせ(マステリー)の改革などを強化することなどが必要かと思った。今回のジュニア大会の選手の中から、世界の舞台で、東京オリンピックで躍動してくれることを期待する。       
                   
大会結果                
1位 喜田純鈴(エンジェルRGカガワ日中)
2位 立澤孝菜(イオン)
3位 小林秀圭(NPOぎふ新体操クラブ)