2015新体操W杯ブルガリア大会レポート2

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現地8月15日、W杯ソフィア大会2日目は、個人総合後半と団体総合後半が行われた。

〈個人総合後半〉
 朝10時から開始のグループに登場した早川さくら。この日の最初の種目はクラブからであったが、連続の反り回転ジャンプで体のコントロールを失い、2回目のジャンプができなかった。しかし直後のアチチュードのローテーション、パンシェのローテーションなどは回数も稼ぎ、17.250
 最終種目のリボンは、ローテーションの回数が少なめとなったが、安定した演技で17.200
 少しのミスが出ても17点に乗せられていることから、格は少し上がったように思う。あとは4種目をコンスタントに乗り切ることと、ローテーションの回数を稼ぎたいところである。

 河崎羽珠愛は、ウォーミングアップをかけていたが、膝の痛みが出てきたため、後半種目は棄権した。無理をすれば出場できるが、世界選手権まで1ヶ月弱ということを考えれば賢明な判断である。世界選手権に合わせて、コンディションの調整を図ってほしい。

 個人総合1位はロシアのKudryavtseva。フープとボールはほぼミスのない演技で、ともに19.200だったが、リボンでは持ち替えで珍しく落下。クラブでも床に打ちつけてのジャンプキャッチで落下。足持ちのローテーションでも乱れ、リボンは18.550 クラブは17.950。しかし前半の貯金が効いて1位となった。

 2位はMamun。Mamunもクラブで、珍しく落下。しかも落下は二度あったため、17.350。が、フープは19.000を出すなど、やはり前半の貯金で2位だった。

 3位にはウクライナのRizatdinovaが入った。得意のローテーションでは、非常に軸の乗りが良く、ダイナミックな演技を見せた。

 4位にStaniouta、5位にSonが入った。

 早川は前半18位から二つ順位を上げ、16位で終了した。(47人中)

〈団体総合後半〉
日本は試技順3番に登場。前半からクリアな演技をしていたが、中盤で小さな落下。そこからは乱れることなく17.350。総合点は34.650で、順位をひとつ上げ、5位となった。

1位はロシア。不正確なキャッチ、パンシェターンのばらつきなどはあったが、18.500。総合点36.950で他を寄せ付けなかった。

2位はブルガリア。パンシェの崩れはあったが、終始明確でダイナミックな演技で観客を魅了した。18.000。総合点35.800

3位はベラルーシ。ベラルーシも、大きなミスはなかったが、わずかにブルガリアに及ばなかった。17.900。総合点35.700

4位はイスラエル。試技順1番で、しかも伴奏音楽がリボンの曲がかかるアクシデントもあったが、動じずにミスなく演技した。得点も17.700で、ジリジリと得点を伸ばしている。総合点35.250

5位が日本で、6位がウクライナ。大きなミスはなく、美しい演技であったが、17.250。総合点34.400

7位スペイン。昨日は日本と同点だったが、今日はのけ反りながらのキャッチや、飛びついてのキャッチなど、乱れが生じた。また連係で落下があり、続くフェッテのローテーションもバラバラになってしまった。16.800。総合点34.100

8位ウズベキスタン。若干の移動キャッチはあったが、この日も勢いのある演技をした。

日本は徐々にまとまりのある、またエネルギーのある演技ができるようになっている。他のどの国よりもクリアな演技を目指すことで、勝機を見出すことができるだろう。

明日は種目別決勝が行われ、日本の団体は2種目とも出場する。

レポート 山﨑浩子