[レポート:新体操男子]SASAKICUP全日本新体操ユース・男子団体選手権
5月24日~27日まで千葉ポートアリーナにてユースチャンピオンシップと第3回男子新体操団体選手権が開催された。
男子個人競技参加者は昨年より右肩上がりの63名、団体も14チームが参加した。
例年この時期は各都県の県大会と重なる為、出場が難しいとの声がある中、参加選手の増加は嬉しい現象ともいえる。
男子の大会は26日(土)に個人競技予選、27日(日)個人競技決勝、団体競技が実施された。
結果として個人総合は臼井優華(済美高等学校)が圧巻の演技で3連覇を成し遂げた。
臼井優華選手↓
近年の新体操では各年齢層のレベルが拮抗しているため、他の大会でも連覇が難しいとされている。
その中での3連覇は素晴らしい成績であると言える。全ての種目において完璧に近い内容であった。
高校生活最後の年となる臼井選手の今後の活躍から目を離さないでほしい。
また団体選手権大会では井原高校(岡山県)が会場を一つにするような素晴らしい団体演技を披露し優勝の栄冠を獲得した。
井原高校↓
近年ダンス傾向に傾きつつある男子新体操の中で、男子新体操の基礎である徒手体操を大切にし、その徒手体操を追求し作り上げた動きや構成面に関し新体操関係者として敬服の念を抱かずにはいられない。
最近は高校生のレベルが急成長してきていると感じ大会でも大学生、社会人と互角に渡り合える選手も少なくはない。
これらの 現象は近年の男子新体操指導現場の普及スタイルに要因があるように感じる。
過去のどの時代よりも指導者達がジュニア世代の育成に力を入れてきている結果がユース世代の底上げに繋がっているものと確信している。
今大会でも優勝の栄冠を勝ち取った臼井選手、井原高校のメンバーもジュニア時代において徹底的に基礎を学んできたことが今回の結果に繋がっているものと考える。
今後の男子新体操の方向性を決めていく為にもこれからの底辺拡大に力を注いでいく必要性を改めて感じた大会であった。
★全写真提供:小林隆子
【報告】男子新体操委員会副委員長
山田小太郎
【大会結果はこちら】
⇒ https://www.jpn-gym.or.jp/rhythmic/2012/result/data/12ych.html