W杯イタリア新体操国際レポート2

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現地4月14日、W杯イタリア新体操国際ペサロ大会二日目は団体総合後半と個人総合後半が行われた。
(団体総合後半=リボン3&フープ2)
 日本からはフェアリージャパンPOLAが出場。
 数日前モスクワでの練習の際に、サイード横田仁奈が他の選手との接触で鼻を強打。昨日は痛みをこらえてなんとかボールに出場したが、今日は大事をとって深瀬菜月にメンバーをチェンジした。
 その深瀬は、サイード横田のポジションを試合でやったことはなかったが、落ち着いて周りを見て対処し、まったく問題はなかった。ただ他の選手たちにがたつきが見られ、前半フープとリボンが絡み、ジャンプの難度を行えなかった。またフープのくぐり抜けの際のリボンの投げが大きく外れ、落下はしなかったもののリボンの端が場外。直後の交換ではリボンとフープが空中で接触し、リボンが落下した。
 その後はなんとか我慢したが、大きなミスが出て、この種目は11位。得点も24.950で総合10位となってしまった。
 今回はアクシデントがあったとはいえ、オリンピック本番前も何があるかわからない。 これを良い機会として、誰が入っても何が起きても、良いパフォーマンスができるようにしていかなければならない。
1位はロシア。後半の交換に乱れがあり、連係でも落下があったが、難度の精度は非常に良かった。この種目ではイタリアが0.025勝ったが、二種目を通じての全体的な印象としては、ロシアが頭ひとつ抜けている。
2位はイタリア。体へのリボンのからみ、リボン同士の細かいからみなどがあったが大きなミスはなく、27.850。スピード感のある演技であったが、ロシアがそれに勝るスピードで演技するため、若干勢いを欠いているようにさえ感じてしまう。
3位はベラルーシ。キャッチに移動があり、後半乱れがあったが大きなミスはなかった。
4位はイスラエル。フープでリボンを投げる連係で乱れたが、落ち着いて対処した。
5位にはスペインが入った。少し連係に乱れが出て、フープにリボンが持って行かれる形となったが落下は防いだ。 この種目では4位となり、初日9位から大きく浮上した。
6位はドイツ。少しバタバタした印象であるが、手堅く6位をキープした。
7位はフランス。ほぼミスのない落ち着いた演技であった。
8位にギリシャ。後半、すべらせたフープが選手に届かず、その後リボンが落下するミスが出た。
9位はウクライナ。リボンに結び目ができたが、ラスト間際だったため大事には至らず、前日の10位からひとつ順位を上げた。
明日は種目別決勝が行われ、日本はボールのみに出場する。ボールは安定感がだいぶ出てきたが、リボン&フープは作品の中身をいじっていることもあり、まだまだミスが多い。今後もマイナーチェンジは続けるが、良いときと悪いときの振り幅を少なくしていくことが課題であろう。
結果