W杯イスラエル新体操国際現地レポート
現地8月26日、W杯テルアビブ大会一日目は団体総合が行われた。17ヶ国が参加し、まさに世界選手権前哨戦と言えた。
日本(フェアリージャパンPOLA)はリボン&フープから。
最初の連係がプログラム通りではなかったが、大きなミスはなく26.650で順調な滑り出しを見せた。
ボールの種目もひとつひとつの技を着実にこなし、26.475。2種目をきちんとまとめることができ、トータル53.125で5位となった。
1位になったのはロシア。リボン&フープではパンシェターンが崩れる場面もあったが、全体的には出来が良く、28.150。ボールも細かい落下はあったものの格の違いを見せつけ、28.425と高得点を得た。トータル56.575。
2位には地元イスラエルが入った。両種目とも会心の出来とは言えなかったが大きなミスはなく、両種目とも27.350。トータル54.700。
3位はベラルーシ。ボールはほぼミスのない演技で27.600だったが、リボン&フープで空中での手具の接触や落下があり、27.000。トータル54.600で、0.1の差でイスラエルに2位の座を奪われた。
4位はドイツ。ボールはほぼミスなしで26.450。リボン&フープはキャッチに移動があったり、リボンのスティックにリボンがからむ細かいミスが出たりしたが、26.675。トータル53.125で日本と同点だったが、ドイツの方が種目の得点が高かったため、ドイツが4位、日本が5位となった。
6位は中国。ボールはミスなく26.150。リボン&フープは、スケールの前やリスクの前にリボンがからみ、遅れて難度やリスクを行うなどのミスが出て25.600。トータル51.800。
7位はスイス。リボン&フープはリボンの落下があり25.775。ボールはミスなく25.875。トータル51.650。
8位には2種目ともミスのなかったポーランドが入った。51.175。
上位に食い込むと思われていたフランスはリボン&フープの交換で落下ミス。直後の難度がやれず10位に沈んだ。
スペインもリボン&フープではリスキーな技を次々と繰り広げたが、ボールを3度落下し、11位に。ギリシャは2種目とも大きなミスはなかったが得点は伸びず9位。ウクライナはボールでミスし、12位となった。
今回日本は非常にうまくまとめた。まだリボンの描き方が不明瞭なところや、アクセントの付け方が弱いなどの課題はあるが、きちんとやれば26点台中盤に乗るようになってきた。中堅国のトップ争いは激化し続けているが、日本の存在は各国に浸透してきている。
明日は種目別ファイナルが行われ、日本はボールが4位、リボン&フープが5位で決勝に進んでいる。