2011アジア新体操選手権現地レポート3
現地6月17日、アジア選手権最終日は、団体種目別ファイナル、個人種目別ファイナルが行われた。
■団体
団体種目別ファイナル、ボールの試技順1番は日本。若干キャッチの移動があったが昨日より動きは大きく、27.550という高得点であった。
中国はコラボレーション時にミス。交換時にキャッチが不正確になったり、コラボレーションでボールがワンバウンドしたりしたが、全体的にはうまくまとめ、点数の流れから行くと26点台に乗せるかと思われた。しかし、予想を遙かに超え、日本をもしのぐ27.680。一瞬我が目を疑い、抗議に行ったが、基本的に自国以外の点数に関しては抗議できない。 言ってはみたものの取り合ってくれない状況であった。
表彰台の上で誇らしげに手を振る中国チームと、どうして2番目にいるのかがわからない日本チームの顔は対照的であった。
リボン&フープの中国はほぼミスのない演技を見せた。交換の移動も少なく、27.000と、こちらも27点に乗せてきた。
対する日本は、最初の交換が短くなり、中盤のコラボレーションで場外。直後の交換が乱れ、そのあとどうにか踏ん張っていたが、ふたたびリボンの投げが短くなるミスが続き、どうにもリズムを作ることができなかった。25.350は得点が出すぎであるが、カザフスタンに次いで3位であった。リボン&フープは仕方がないとして、要はどのチームも侮れないということであろう。 力の差はあると思っていたが、そうではないらしい。気持ちを引き締め直すチャンスととらえ、邁進していくことが重要であろう。
■個人
個人競技種目別ファイナルシニア
山口のフープは前半良い滑り出しを見せた。しかし中盤のドゥバン・パンシェピボットで、フープの転がしが横にそれたのか、パンシェピボットをまったくやらなかったために、大きなマイナスポイントとなった。またリスクでの足キャッチに果敢に挑戦したが、落下。ラストも曲にあわず25.000。
大貫はリスクでの足キャッチは成功したが、直後にフープをわずかに離し、フェッテの軸がずれてしまった。それでも点数は26点を超え、26.250。
ボールの種目では大貫が先に登場。前半は非常に良いパフォーマンスをしていたが、背中でのボールキャッチからMGキックの箇所で落下。スケールからのバランスのユニットも見えづらくなってしまった。26.500。
山口は、キャッチしながらの回転が少し遅れてしまったが、全体的にはよく踏ん張ったという印象だった。27.050。
トロフィモヴァがいくつかミスをしたこともあり、山口は念願の銅メダルを獲得した。
クラブの大貫はスピーディな演技であった。全体的に下半身の締まりがもう少し出てくれば、点数もアップできるであろう。
山口のクラブは最初の操作でミス。リスクからのキャッチも落下したが、難度はよく26.150。
最終種目リボンは、山口が踏ん張った。MGからの起きで体勢が崩れたほかはうまくまとめて27.050。
大貫は、リスクでのキャッチでリボンが少々身体に巻き付き、26.100。
ジュニアは池ヶ谷がフープで銅メダル。ボールでは早川が銀メダルを獲得した。