エストニア新体操国際(第17回ミス・バレンタイン)レポート
現地2月11日、12日、Miss Valentine国際競技会がエストニアのタルトで開催された。日本からはフェアリージャパンPOLAが参加。今季初戦であったが、結果はボール4位、リボン&フープ3位となった。
大会前、アクシデントにより鼻を強打して動けない選手がいたり、熱により大会当日まで数日間練習できない選手がいたりと、みな万全のコンディションではなく、まともな練習ができないまま試合に臨んだ。また当日故障した選手に替わり、普段メンバーに入っていない選手が出場したりと波乱含みであったが、チームを組んで1年以上経ったということで、みな落ち着いて対処していた。
ボールは前半順調な滑り出しを見せた。最初のポーズから拍手が起き、会場内から自然に手拍子が沸いて、選手もそれに応えてコケティッシュな演技を続けた。しかし、中盤の大ジャンプ足蹴り交換で2人が落下。シェネ×2前転のリスクで一人が落下。足投げコラボレーションでも大きく移動。そのほか中盤以降にミスが多かったが全体的な流れは見せられた。
リボン&フープは不正確なリボンの受けが数カ所あり、空中での軽い手具の接触があった。難度もパンシェターンが崩れたり、甘い箇所がいくつもあったが、これも全体的な流れはあり、観客から大きな拍手がわいた。
どちらの種目も観客の受け、審判員の受けも良かったが、難度の正確性、投げ受けの正確性等、課題も明らかになったので、次回モスクワグランプリに向けてコンディションを整え、レベルアップを図りたい。
ボール:田中、遠藤、松原、サイード横田、畠山
リボン&フープ:田中、遠藤、サイード横田、畠山、三浦
1位のロシアはユースオリンピックに出場した選手がメンバーに入り、どちらの種目も非常に難易度の高いコラボレーションを実施していた。高い身体能力と難しい手具操作を併せ持ったことで、強いロシアが戻ってきた印象であった。
アゼルバイジャンのボールはそれほど難しい技は行っていないが、シンクロナイズされており、曲とマッチして、作品作りのうまさを感じさせてくれた。
個人競技は出場予定であったエフゲニア・カナエバが風邪で欠場し、アリヤ・ガライエバ選手の独壇場となった。まだまだミスは多いが、相変わらず身体能力の高さを見せていた。
次回、モスクワグランプリにはトップレベルの選手が出場する予定。日本からもフェアリージャパンPOLA、大貫友梨亜、山口留奈が出場する。