第30回世界新体操選手権・モスクワ大会現地レポート(団体総合)

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 25日、団体総合が行われた。日本(フェアリージャパンPOLA)は試技順2番、ロープ&リボンでは1番目の登場である。
 そのリボン&ロープでは、中盤のコラボレーションとジャンプでのくぐり抜けで細かいミスが出たものの全体的にはうまくまとめ、25.350とまずまずの滑り出しであった。
 2種目目のフープは、大きさもあり、ほぼミスなく演技して25.700。結成からわずか9ヶ月という短期間ではあったが、サンクトペテルブルグでの長期強化合宿の成果が出て、昨年から順位を二つあげて、6位入賞を果たした。
 田中、遠藤以外は初の世界選手権。緊張も見られたが、よくぞここまでやってくれたと思う。まだまだ難度の精度も甘いし、投げの正確性も不十分であるが、必死に誠実に演技をして、日本の新体操はがんばっているという印象を各国に植え付けられたのではないだろうか。
 1位を獲得したのはイタリア。昨年の三重大会でも優勝しているが、複雑なコラボレーションを見事にこなし、スピード感と抜群の安定感を見せて、2連覇を果たした。
 2位にはベラルーシが両種目ともミスなく演技して入ったが、3位に沈んだのは開催国ロシア。リボン&ロープの種目では交換でリボン同士がニアミスしたと思ったら、1本落下。フープの種目でも落下してフープが場外。交換でも投げが乱れて大きく移動。フープの足蹴り交換でも落下して、25.275となり、メダルは獲得したものの、王者の座奪還はならなかった。
 4位には堅実な演技でミスなく演じたイスラエルが、5位にはブルガリアらしさが戻ってきたブルガリアが入った。
 日本のライバルになるであろうと思われたスペイン、フランスは落下ミスが相次ぎ、下位に沈んだ。
 今回日本は6位に入ったが、イスラエル、ブルガリア、アゼルバイジャン、ドイツ、そして失敗に泣いたスペイン、フランス、ほかにもスイス、中国、ウクライナなど、敵は多い。
 来年のフランスの世界選手権がオリンピック予選となるが、これら中堅国のトップに立てるようにしていかなければならない。
 最終日の明日26日は団体種目別決勝が行われるが、日本はフープが5位通過、リボン&ロープが7位通過で、両種目ともファイナルに残った。