第61回全日本新体操1日目女子レポート

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 5日、千葉ポートアリーナにて全日本新体操選手権1日目が開催された。
 女子個人総合は前半2種目(ロープ、フープ)が行われ、昨年2位の日高舞(東京女子体育大学)がトップに立った。
 日高は、1種目目のロープ序盤では緊張からか少々動きの堅さも見られたが、パワーととスピード感は健在。ラストに行った3連続のジャンプターンが、ダイナミックさに拍車をかけた。2種目目のフープでは安定感もあり、ただ一人16点台に乗せて、明日の後半2種目にも期待させる内容であった。
 昨年はパトラス世界選手権でオリンピックへの切符を勝ち取ることができずに悔しい思いをしたが、村田由香里、横地愛という二枚看板が引退した今、日本を引っ張っていく一人としての自覚と貫禄もでてきたように思う。また今年2月から2ヶ月間ブルガリア留学を行ったことで、精神的な成長もうかがえる。
 現地点での2位は、同じくパトラス世界選手権代表の大貫友梨亜(ウーマンズ新体操クラブ)。多少難度が甘いところがあったが、ていねいに演技をしていた。
 3位は川原唯(日本女子体育大学)。手具操作にてまどる箇所はあったが、非常に多くのリスクや難易度の高い手具操作が盛り込まれているという印象があった。
 井上実美(飛行船新体操クラブ)は美しく演技していたが、ロープの種目でフェッテの乱れとロープの引っかかりがあり4位につけている。
2位の大貫から4位の井上までは0.275の僅差。5位以下もさほどの差はなく、一つのミスが点数に大きく作用する現在のルールでは、多くの選手にメダルを取れる可能性が残されていると言えよう。
 明日は個人総合後半2種目(クラブ、リボン)が行われ、第61回全日本チャンピオンが決定する。
<日高コメント>
 今日は自分で練習してきたものがすべて出せて納得のいく演技でした。インカレが終わってからロープの作品を変えたんですけど、最後の最後に3回のジャンプターンを入れてくるのはほかの誰にもまねできないものだと思うので、それが成功して良かったです。自分の良いところはスピード感と技の高さだと思うし、そういったところも十分に出せたと思います。
 私は来年の世界選手権を目標にしているので、この全日本で優勝するのは当たり前だと思っています。
 ブルガリア留学では、自分に足りないものや秀でているものを知り、自分自身を理解する良い機会になったと思います。日本の選手は手堅くきちんとやることが多くて挑戦することが少ない。でも海外の選手は手具操作に関してもとても挑戦をしているという感じ。世界で戦うには、自分の路線はこれだなと思いました。多くの技に挑戦していくことで世界と戦っていきたいと思います
 団体総合はロープの種目が行われ、昨年優勝チームの東京女子体育大学は若干キャッチミスや連係ミスがあったが、スピード感溢れる演技でトップに立った。2位には日本女子体育大学がつけている。
明日はフープ+クラブの種目が行われ、2種目の総合でチャンピオンチームが決定する。