北京オリンピック新体操予選1日目レポ
8月21日、北京工業大学で新体操団体の予選が始まった。団体はロープの種目とフープ&クラブの2種目の合計得点により予選が競われる。1日目はロープの種目が行われた。オリンピックシドニー大会、アテネ大会で金メダルを獲得しているロシア、ヨーロッパ選手権でロシアを抜いて優勝したイタリア、成長著しい地元の中国など昨年の世界選手権大会の予選を通過した世界の強豪12チームがオリンピックの舞台に挑んだ。
イタリアは巧みな手具操作や組み合わせによるコラボレーション(連携)による構成、交換もぴたりと決め、正確な実施で17.150点をマークした。
ブルガリアは団体らしい同調性のあるスピーディな演技であったが、移動するなどのミスがあり、17点には及ばなかった。
ロシアは難しいコラボレーション、高い難度による構成であったが、ロープの乱れ、難度の実施でミスが出てしまい17.000点にとどまった。
中国チームは団体らしいコラボレーションや、創意工夫のある構成、5人の選手全員がそろっていた。ミスの少ない勢いのある演技で17.300の高得点を出してロシアを抜いて一時トップに立った。
その後ベラルーシがオリジナリティあふれる構成でスピードとパワーがあり、しかも美しい実施を見せ17.525点の最高点をマークしてトップに躍り出た。
日本は日本独自の構成力を生かして、演技の入りや後半にオリジナリティのある構成で落ち着いた演技を見せた。キャプテンの三澤選手を中心にまとまったチームワークの良さがあり、小さなミスはあったがよく健闘し15.425点で9位となった。
参加した12チーム中2種目合計得点の上位8チームが決勝進出できる。日本はボーダーラインにいるが、いつもの勢いを残るフープ&クラブの種目にぶえつけられれば十分に決勝進出を期待できる。