日韓合宿(国内)レポート:新体操
10月29日(火)~11月3日(日)、相互の交流による競技力向上とスポーツ振興及び両国の信頼を深めることを目的とし、味の素ナショナルトレーニングセンター及び国立スポーツ科学センターにて日韓合同合宿が行われた。
日本選手は12歳以下強化指定選手4名、U-12全国合宿選抜者4名の合計8名。
(韓国の選手は小学5年生から高校1年生まで8名。)
◯合宿内容
・団体演技の創作(10月30日~11月1日)
日本選手、韓国選手混合チーム5名で行った。
演技の課題のみ設定され、構成は選手達自身で自由に進められた。
創作された演技については1日に体操競技の全参加者の前で発表の場が設けられた。
選手達はお互いにジェスチャーや英語、通訳を通して意思疎通を行い、交流を深めながら演技を創作することができ、発表会ではその成果を十分に発揮することが出来た。
【写真:開始式の様子】
・JISS柿谷トレーナーによる指導
【写真:トレーニング指導】
①ストレッチを含む身体トレーニング(10月30日)
動きの中で身体の各部位をストレッチ。
②バランスボールやメディシングボールを使った体幹トレーニング
(11月1日)
用具を使用しながら負荷をかける体幹トレーニング。
日本選手、韓国選手を混同で2人組を作り行うなど世代に合った楽しく且、身体動作的にはしっかりと負荷がかかるトレーニングだったように感じた。
・鈴木トレーナーによるトレーニング(11月1日)
早朝の試合などを想定した、身体を速効でウォーミングアップする方法の実践が行われた。
また、体幹トレーニングを通して上半身の使い方について(腰に負担がかからないように、歪みなく使うこと)の意識付けが多く指導された。
・12月トライアウトで行われる予定の4手具の基本練習(10月30日~11月1日)
各所属に持ち帰り、スムーズに練習が行えるよう、注意点も含めて通達された。
手具動作の基本的な部分で、肘が曲がってしまうこと、手具を身体の近くで動かしてしまうことなど、これから注意すべき部分に気づきが得られたので、反復する中で習得してもらいたい。
【写真:手具の基本練習様子】
◯全体を通して
本合宿を通して交流を深めることと同時に、生活面、技術面でもお互いを意識することができ、日を追う毎によくお互いを観察する姿勢が見られるようになっていた。
トレーニング内容については、専門家による世代に合った実践的なトレーニング内容が講習され、手具の基本動作の注意を含めて指導することで、今後の選手達の通常練習に活かすための良い提案となった。
次回の韓国合宿では、初めての海外渡航となる日本選手も多くいるため更に緊張した合宿になることが予想される。
まず今回の合宿で感じたことや得たことを更に成長させることで、12月の韓国合宿に望みたい。
★参加選手★
小池夏鈴、山田愛乃、大岩千未来、飯田由香
島田悠里、小池萌々華、海野晴子、池上優菜(全8名)
★スタッフ★
小竹英雄(団長)、臼井千奈美(コーチ)、高橋麻理子(コーチ)