第15回アジアシニア新体操選手権大会レポート①
5月2日〜4日、ウズベキスタンにて、アジア新体操選手権大会が開催される。
今大会は、個人シニア34名、団体9カ国が出場。日本からは、フェアリージャパンPOLA 団体チーム、個人 喜田未来乃選手、松坂玲奈選手が出場する。
<5月2日 団体総合>
パリオリンピック出場権がかかる大会と言うこともあり、日本での練習、そしてウズベキスタンでの練習も緊張感が拭えない状況ではあったが、その中で自分たちが出来ること、すべきことを明確にし、最終調整を行った。
●フープ5
本番のフロアに立つ前には、緊張感の中にも自信に満ち溢れた、強い気持ちで挑む選手の姿が見られ、安心して演技を見ることが出来た。
交換での転がし受けを1人手で対応した箇所はあったが、全てのプログラムを正確に、そして力強く日本らしく演技した選手たちは最高に輝いており、この崖っぷちの状況で会心の出来を見せた。
しかし、評価は35.10と低く、DAにインクワイヤリーを出し36.00になった。
●リボン3・ボール2
気力も体力もギリギリの状態ではあったが、出番直前まで『自分たちの演技をパーフェクトにやり切る』ことに集中し、最終確認を行なった。序盤交換にて、投げ上げたリボンの軌道が乱れ接触、しかし素早く対応し続く連係からリズムを崩すことなく実施した。
リスクにて、1人0.2低い形での実施にはなったが、全体を通し怯むことなく最後まで堂々と演技をやり遂げた。
フープ同様、DAにインクワイヤリーを出し、32.05から32.75に上がった。
団体総合は2位に終わり、パリオリンピック出場権を逃す結果となった。
『悔しい』の一言ではおさまらないほどにさまざまな思いが湧き上がり、気持ちを整理するには時間がかかる。しかし、これが今出せる最大限の力であったし、相当なプレッシャーの中最後まで諦めず演技をやり遂げた選手たちを心から尊敬し、褒めてあげたい。
何かある度にそれを受け止め、改善し挑み続けてきたからこそ、今の日本チームが存在する。これまでたくさんの方々に、数え切れないほどの温かく心強いご声援をいただき、どれほどありがたく勇気をいただいたか、言葉では表せないほどの思いが心に深く刻まれている。その感謝の気持ちを今伝えられるのは演技でしかない。私たちに出来ることは、この現実を受け止め更に質の高い演技を目指し挑み続けることである。
種目別決勝も、力強く日本らしく最後まで演技したい。
フープ 36.000(DB 9.60 DA 10.50 A 8.05 E 7.85)
【出場選手】
鈴木歩佳、竹中七海、稲木李菜子、田口久乃、西本愛実
リボン3ボール2 32.750(DB 8.20 DA 9.60 A 7.95 E 7.00)
【出場選手】
鈴木歩佳、竹中七海、稲木李菜子、田口久乃、生野風花