新体操WCミラノ大会2023レポート②

報告者:新体操強化本部長 村田由香里

団体決勝 (7月24日)
・フープ
作品全体を通し移動や対応が多く、曲のイメージを存分に見せ切れずに終わった。中盤、Rにて不正確なとりをした直後のCCで、ポロっと手からこぼれ落ちるミスもあり、総合の時よりも点数を伸ばすことができなかった。
何かを大きく変えると言うよりも、日本チームとしてのこだわりや見せたい動き、技の徹底をいかにやり切れるかが勝負である。
フープ  32.350 (D17.50 A7.65 E7.20) 6位
出場選手:鈴木歩佳、稲木李菜子、中村知花、西本愛実、今岡里奈

・ボール2リボン3
前半複数投げにおいて、若干高さや距離が足りない場面もあったが、流れを乱すことなく力強い動きや淀みない技で会場を湧かせた。ラスト、見せ場であるリボンでリボンを投げる複数投げにてリボン同士が絡み、投げが失速し落下する形となった。
日本チームとして今期の中で1番良い演技であったからこそ、最後のミスはとても悔しいものであった。湿気がある場合はいつもよりも長さの調整が必要であり、その対応もしてきたが、いかなる条件でもできる方法を確立し世界選手権に臨みたいと思う。

リボン2ボール3 30.950(D16.20 A8.05 E6.70 ) 6位
出場選手:鈴木歩佳、稲木李菜子、中村知花、西本愛実、田口久乃

前回の大会を終えてから1週間と言う限られた時間ではあったが、WCCクルジュナポカ派遣審判員でもあり強化本部員の山本先生より的確なご指導をいただき、チームとして明確な目標を定め今大会に向かうことができた。また、日本からも沢山の方々に叱咤激励をいただき、日本チーム一丸となって戦う気持ちで臨めたことは、大変心強く幸せであった。
演技終了後には、国際審判からも高い評価をいただき、チームとしてきちんと実施すれば評価してもらえることを実感できた大会でもあり、“課題と手応え”、どちらも手に入れることができたように感じている。
今後、今大会(WCミラノ大会)の派遣審判員である坂本先生から他国の評価も伺い、ご意見をいただきながら世界選手権に向け明確な戦略を立て練習を積んでいきたいと思う。
現在、世界各国が拮抗している状態であり、文字通り“自分たちの力を出し切ること”が何よりも重要である。残りの期間、JAPANチーム一丸となり、選手、コーチ、審判、スタッフともに同じ目標に向かい、最後まで粘り強く挑戦していきたい。

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