新体操W杯ソフィア大会2021 レポート①
2021年3月26日、ブルガリア・ソフィアにてW杯シリーズが開幕。
日本からはW杯シリーズでのオリンピック出場枠を狙って、喜田純鈴(エンジェルRGカガワ日中/国士舘大学)と大岩千未来(イオン/国士舘大学)が出場。団体はフェアリージャパンPOLAがエントリーした。
コロナ禍で本当にW杯が開催されるのか直前まで半信半疑の状態であったが、現地についてみると、これまでの大会と変わらない熱気にあふれていた。2019年の世界選手権から1年半という歳月が流れたというのに、出てくる顔ぶれもほとんど変わらない。みな、粛々と準備していたのだなと感慨深ささえあった。
ただひとつ違うのは無観客であること。
選手の入場シーンや演技が終わった時には録音された大勢の拍手音が流されるなど、工夫された中での試合となった。
<大会初日>個人総合前半
大岩は実にはつらつとした演技をした。
昨年は足の故障に苦しみ、思うような動きができていなかったが、一度体をリセットし、正しく歩くことから始めたことで、動きにキレが戻ってきた。大岩の特徴でもある後方支持ありのローテーションやパンシェのローテーションの回転数、ポジションともに良く、大会関係者しかいない会場内でも拍手が沸いた。
フープ D14.900 E7.975 22.875
ボール D14.400 E8.000 22.400
喜田は昨年はコンスタントに国内の大会に出場し、全日本選手権でも3連覇。しかし、国際大会は久しぶりとなり、やや緊張で硬さも見られた。動きも悪いわけではないが、大小のミスが出てしまった。
しかし、落下ミスがありながらも得点は稼げており、内容の豊富さを感じさせてくれた。
フープ D 14.500 E7.000 21.500
ボール D 13.900 E7.050 P0.050 20.900
<団体総合前半>ボール5
2019年の世界選手権以来の試合出場。
緊張からかボールの出だしの、なんでもないところで操作を誤り、そこからすでに投げられていたボールに対応できずに落下。ボールを追いかけていき、通常のリズムに戻るまでに4連係を失った。
そこからはどうにか粘り、
D30.100
E7.600
計37.700
出場選手
杉本早裕吏、松原梨恵、竹中七海、鈴木歩佳、稲木李菜子
初日1位はブルガリア。
大きなミスはなく、
D35.100
E9.050
計44.150
日本は大きなミスがありながら初日2位となった。