2019新体操アジア選手権報告1

報告者:山﨑浩子

6月20日、第11回アジア選手権、第17回アジアジュニア選手権がタイ・パタヤで開幕し、アジア選手権は団体総合前半と個人総合前半および国別対抗前半、アジアジュニア選手権は団体総合前半と国別対抗前半、個人種目別予選が行われた。
第11回アジア新体操選手権大会
—–第11回アジア選手権—–
<団体総合前半ボール5>
団体総合には10チームが参加し、日本は4番目の試技。
連係のキャッチでヒヤッとする部分もあったが、終始落ち着いて演技した。
若干のキャッチ移動はあるものの大きなミスはなく、
D1(BD身体難度、ED交換、Sステップ)6.00
D3(連係、Rリスク=手具を投げ上げ、2回転以上の転回を行う)10.70
D(難度点)16.700 E(実施点)8.000 計24.700
D3得点がもう少し伸びても良い気はしたが、前半種目を終えてトップに立った。

出場選手
杉本早裕吏
松原梨恵
熨斗谷さくら
鈴木歩佳
竹中七海

2位はウズベキスタン。
移動キャッチやバラツキはあるもののD得点では日本と並び、2位につけた。
D1 5.80
D3 10.90
D 16.700 E 6.550 計23.250

3位は中国
連係で落下気味の箇所あり。
D1 5.60
D3 9.40
D 15.000 E 7.300 計22.300

4位のカザフスタンは美しく演技していたが、連係のボールの足蹴りで場外へ。場外ペナルティ0.6の大きなミスとなった。
D1 4.50
D3 8.90
D 13.400 E 5.150 P0.6 計18.550

以下
5位韓国 17.600
6位マレーシア 17.550
7位朝鮮民主主義人民共和国 16.350
8位タイ 16.200
9位中華台北 16.150
10位フィリピン 10.550

<シニア個人前半>
シニア個人には13か国48名が出場。
日本からは日本代表選考会を勝ち抜いた柴山瑠莉子、猪又涼子、立澤孝菜、山田愛乃が出場し、
柴山、猪又が4種目、立澤が3種目、山田が1種目で国別対抗を戦うことになった。

本日はフープとボールが行われたが、山田はフープに出場。
1種目だけを演技するのはリズムがつかみづらく緊張感もあるが、山田は落ち着いて演技した。
中盤、フープの床ころがしからのAD(加点対象となる手具操作)がうまくいかなかったが、
D 10.000 E 8.100 計18.100
でフープの種目では4位で、8人で競われる種目別決勝に残った。  

2番目には猪又が登場。
出だしのRのキャッチ後、小さな落下があったが、そのほかは思い切った演技ができた。
D 9.600 E 8.000 計17.600
猪又はフープ6位で、山田と同じく種目別決勝に残った。

日本勢のフープの最後は柴山。
出だしから非常に動きが良かったが、中盤の転回しながらのフープの足投げで、足にフープがひっかからず、床上にフープを置いてくる形となった。
再度同じ足投げをやり直すというミスが出た。
D 9.000 E 7.650 計16.650

続いてボールの種目は立澤が1番手。
立澤は出だしのRの首の後ろでのキャッチで落下。片手受けのADでも落下し、
D 8.700 E 7.100 P0.05 計15.750

猪又はフープよりも動きが良くなり、ほぼミスのない演技。
D 10.000 E 8.250 計18.250
ボールでは全体で3位で種目別決勝に進んだ。

柴山はパンシェのバランスで若干ぐらつきがあり、リズムを崩したのか、ころがしでのADで落下。後半は移動が多くリズムに乗り切れなかった。
D 8.800 E 7.150 計15.950

現在の1位はウズベキスタンのTASHKENBAEVA。
特別強化選手の皆川夏穂と同等の戦いをする選手であるが、2種目とも大きなミスはなく、BDやADもしっかりと見える演技であった。
フープ19.350、ボール18.900.

2位には中国のZHAOがつけている。
最近SHANG,Rongに代わって中国のトップに立っている選手であるが、回転力もあり、手具操作も巧みでミスの少ない選手である。
フープ18.250、ボール18.350

3位はカザフスタンのTLEKENOVA。
フープ18.850、ボール17.100

4位に猪又が、12位に柴山がつけている(山田、立澤は4種目を行わないため、個人総合対象外)。

第17回アジアジュニア新体操選手権大会
—–第17回アジアジュニア選手権——-
<団体総合前半フープ5>
日本は選抜チームを組み、定期的な合宿を行いながらこの大会に臨んだ。
昨日のポディウムトレーニング(本会場練習)では緊張からか、フロアー内に選手が残っている時間が少ないぐらいの大きなミスを連発していたが、この日は集中力とエネルギーがあり、落下なしで演技を終えた。
不正確なキャッチなどはあったが、上々の出来と言えよう。

D 10.650 E6.200 計16.850

出場選手
加藤羽乃
筋野麗美
中村知花
白川愛侑子
馬場さくら

日本は9チーム中、現在3位。

1位はカザフスタン。
大きなミスはなく、動きも美しい選手たちであった。
D 12.600 E 5.650 計18.250

2位はウズベキスタン。
D 12.900 E 5.200 計18.100

3位が日本で、4位はマレーシア
D 11.600 E 3.950 計15.550

5位は中国
D 10.200 E 4.850 計15.050

6位モンゴル 11.500
7位中華台北 11.100
8位シンガポール 10.150
9位タイ 9.650

<個人国別対抗前半・種目別予選>
日本からは喜田未来乃、鈴木菜巴、生野風花、田口久乃が出場するが、今大会は個人総合が行われないため、4人で1種目ずつ演技することになった。
本日はロープに鈴木が、ボールに生野が出場したが、鈴木も生野も落下ミスなしで、満足のいく演技ができたのではないだろうか。
特に生野は動きの線も美しく伸びやかな演技であった。

鈴木ロープ 15.800(3位で種目別決勝に進出)
生野ボール 16.500(2位で種目別決勝に進出)

明日は後半種目が行われる。