第71回全日本新体操選手権レポート⑦男子個人種目別・団体決勝

報告者:男子新体操委員会

■男子個人種目別・団体決勝レポート

千葉ポートアリーナにて開催された第71回全日本新体操選手権大会が終了した。
28日に行われた男子個人競技決勝と団体競技決勝はさすが全日本選手権といえるような素晴らしい演技の数々であった。

【個人競技】
個人競技決勝スティックとロープの2種目を制したのは安藤梨友 選手(青森大学)であった。安藤選手は昨年の全日本選手権個人総合3位の成績を獲得し、今年度は総合優勝の期待がかかる年であった。しかし個人総合では珍しいミスが続き5位にとどまった。その鬱憤を晴らすかのように決勝競技に進出した種目では安藤選手らしいスピード感のある演技とパワフルなタンブリングを武器に素晴らしい演技を披露した。その結果スティックとロープの2種目で見事優勝を勝ち取った。
リングとクラブでは個人総合2位の川東拓斗 選手(国士舘大学)が優勝を勝ち取った。川東選手は予選から更に調子を上げ、持ち前の徒手能力を存分に活かし安定した演技で高得点をたたき出した。まだまだ今後の進化を期待させる素晴らしい演技であった。

【団体競技・決勝】
男子団体決勝競技で見事に優勝を勝ち取ったのは青森大学だった。予選でも首位に立ち決勝でも持ち前の隊形変化のスピードと組み技を武器にした演技で大会五連覇を勝ち取った。
2位には昨年に続き国士舘大学が入賞した。予選よりも良い出来で決勝を迎えることができてはいたが、ラスト10秒の中に大きなミスが出てしまい青森大学を逆転する事はできなかった。
3位には予選でも素晴らしい演技を披露した神埼晴明高等学校が見事メダルを獲得した。演技の出来栄えも素晴らしく、予選よりも高得点を出し2位の国士舘に僅差に迫る戦いを見せてくれた。
決勝競技は8チームが進出したがどのチームも素晴らしい演技を披露してくれた。

個人、団体ともに大学生が優勝する大会となったが、社会人選手や高校生チームの活躍も目につく大会でもあった。今後の男子新体操の発展に大いなる力となる素晴らしい大会であったことを報告する。