第71回全日本新体操選手権レポート②男子個人総合・団体予選
■男子個人・団体レポート
【個人競技】
千葉ポートアリーナにて開催されている第71回全日本新体操選手権大会の男子個人総合が本日終了した。
本大会はユース、高校選抜、全日本学生選手権、クラブ選手権、社会人大会の上位のみが進出できる文字通り日本一を決める大会である。
この第71回大会を見事制したのは学生選手権王者の福永将司 選手(国士舘大学)であった。福永選手は安定した演技で初日からトップを独走し1度も首位を譲ることなく優勝を勝ち取った。大学4年生最後の挑戦だったため嬉しい初優勝となった。
第2位には同じく国士舘大学の川東拓斗 選手が入賞した。川東選手は持ち味である大きな徒手体操を武器にミスなくまとめ福永選手まで0.2に迫る僅差での2位を獲得した。
3位には2016年度の全日本王者、臼井優華 選手が入賞した。社会人になった今でも高いレベルのパフォーマンス能力を維持し続け、大学生が活躍する全日本選手権の中に一石を投じる形となった。
今大会も全日本選手権にふさわしいハイレベルな争いだった。また、臼井選手を筆頭に社会人の選手たちの活躍が目についた大会でもあった。入賞こそ逃したが木村功 選手、佐能諒一 選手の2名は社会人からの通過となったが、久しぶりの参加となった今大会でも過去に活躍した動きを彷仏とさせる素晴らしい演技を披露してくれた。
現在、男子新体操の個人競技はルールの変更もあり少し難度に偏る傾向も見られる。それらの中で彼らの動きは純粋な新体操の徒手運動追求した素晴らしいものであり現代の新体操選手たちの良い手本となるものと感じた。
【団体競技・予選】
初日首位に立ったのは昨年度王者の青森大学であった。スピード感のある隊形移動を武器に高いパフォーマンスを披露し首位で送り返した。
2位通過したのは国士舘大学。こちらもスピード感のある移動と高いタンブリング力を武器に質の高いパフォーマンスを披露した。
3位で折り返したのは神埼晴明高等学校。インターハイ王者でもある同チームは見事な同調性と高いタンブリング力を駆使し、大学生を抑え堂々の3位で折り返すことができた。
決勝に残った8チームとも素晴らしい力を持っているため、明日の決勝競技も目を離せない展開となること間違いなしである。