2018アジア・アジアジュニア新体操選手権大会レポート2

報告者:新体操強化本部

<ジュニア国別対抗>
日本はリボンからのスタート。まず始めに登場したのは前田選手。全体的にリボンが近く身体にからまるミスがあり、演技が中断してしまった箇所が2回ほどあって10.15。続く末永選手はリボンのさばきも良く、はつらつと演技していましたが、ジャンプに入るシャッセでリボンが手から離れてしまい落下。 その後は何とかこらえたがミスが響き10.00。最後に登場した山田選手はリボンでミスが出る選手が続出する中、スピードにのり勢いのあるノーミス演技を披露し、12.90。

2種目目のクラブでは、前田選手は難度はクリアーに実施してたものの、ADで落下ミスが2箇所出てしまい、そのうちの1つは大きく場外に出てしまい11.80。末永選手はピボットの終末が甘い箇所はありましたが、粘りのノーミス演技で11.50。山田選手は非常にのびやかで勢いのある会心の演技で14.20。

日本はカザフスタン、ウズベキスタンに次いで第3位となり銅メダルを獲得しました。明日の個人総合には山田選手と前田選手が出場し、明後日の種目別クラブ・リボンには山田選手が出場を決めました。

またユースオリンピックの予選となった国別対抗の個人総合で第2位となり、山田愛乃選手が10月に行われるユースオリンピックへの出場権を獲得ました。

<ジュニア団体総合>
今日はクラブが行われました。日本は僅差で中国を追う形でしたが、気張らず、いつも通りを意識して試合に向かいました。本番はリスクが短くなり危ない箇所もありましたが、他は移動もなくほぼパーフェクトな演技でした。ジュニア団体では両日を通して唯一の実施7点で16.00。昨日トップの中国は金メダルを意識して練習から気合十分で勢いのある演技をしていましたが、交換で数箇所の移動があり、15.45。日本は中国をかわして団体総合金メダルに輝きました。

<シニア団体総合>
今日はロープ&ボールが行われました。日本は最初のCRRで大きく投げすぎて移動があり、その後の連携でもロープではさんだボールを蹴り上げる予定がバランスがとれずに手で投げてCRRに変更して対処しました。ボールの両手キャッチもいくつかあり、少しがたついた印象でしたが16.70という高得点で、昨日トップの中国がミスのない美しい演技をしましたが、実施点が伸びず16.50となり、ジュニアに続きシニアも逆転で総合金メダルを獲得しました。

<シニア国別対抗>
日本はリボンからのスタートでした。古井選手は流れがよくクリアーな演技を行っていましたが、リスクで手元に来ていたリボンを落下する痛恨のミスで12.25。続く河崎選手はひっかかりそうなところを回避して、キレのよい動きで観客を魅了し、13.50。

大岩選手はピボットの軸が非常によく、美しいパンシェターンや後ろ持ちピルエットでは会場から歓声が上がっていました。ミスの出やすいリボンでノーミスの演技を行い13.60。

最終種目のクラブで最初に登場した古井選手はキレのある演技で次々にADを決め、ノーミスで演技を終え、13.80。河崎選手は足にのせたクラブを前転しながら投げるADで落下ミスが出て、リスクが回転不足でノーカウントになった箇所もあり、12.20。

最後に登場した大岩選手はリスクやADも軽快に決め、華のある演技で14.50。

シニア個人国別対抗では、ウズベキスタン、カザフスタン、中国に続いて惜しくも4位となりました。明日の個人総合には、大岩選手、古井選手が出場し、明後日の種目別決勝には、フープで古井選手、クラブで大岩選手、リボンで大岩選手と河崎選手が出場を決めています。

明日は、個人総合と団体種目別決勝が行われます。

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