【合宿レポート】H27男子新体操全国指導者選手合同合宿(九州会場)
九州会場としては3回目の開催となり、昨年同様多くの指導者・選手に参加していただいた。九州地区のチームが中心だが、今年度は中国ブロックからも指導者・選手が参加を頂いた。
今回は、以前より他会場でも実施されている「コーディネーショントレーニング」を取り入れた。トレーニングをお願いした泉原講師には、年齢毎にグループ編成しそれぞれの年齢層に合った内容を計画・実施して頂いた。子ども達も楽しく、また真剣に活動に取り組んでいた。
タンブリングの講習は、福岡大学体操競技部の貞方講師を中心に二日間にわたり講習を行っていただいた。特に、ジュニア層の選手達はタンブンリング強化について意欲的で、技の習得に集中して取り組む姿が見られた。また、タンブリングトランポリンの活用も、レベルの高い技の習得に向けて大きな効果が得られるのではないかと思う。
新ルール研修については、高校生が次の全国選抜大会より新ルール適用となるため、各参加チーム指導者および審判資格保持者に熱心に講義を受けていただいた。
今回の合同合宿では花園大学生にも協力を頂き、一日目のタンブリング補助、アイソレーションの導入段階、二日目はアイソレーション指導、最後には福岡大学生とともに演技をお願いした。
今後、新ルール移行に伴って、転回系の技術向上は採点上一つのポイントになると考える。徒手系でも同じことがいえるが、技の正確さや美しさ、着地技術など減点となるポイントは厳しくチェックされていく。難度の高い技を確実に行える能力が求められるが、そのためには基礎基本徹底の必要性を感じる。
今回の合宿を終えて、参加した指導者からは「こういう機会がもっと欲しい」「基礎・基本の確認になる」などの声を聞いた。新体操として技術向上に向けた講習はもちろんだが、多くのチームが集まることで選手同士が刺激を受ける機会にもなる。球技などと違い「練習試合」がなかなかできない競技で、発表の場が少ない子どもたちにとっては、練習環境を変える事や、指導者を招聘する『場』をつくることが大きな経験になる。
今後、男子新体操の普及・発展に向け、九州会場での開催をより充実したものにしたい。