【イベントレポート】SASAKI CUP第11回新体操ユース、第4回男子団体

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6月15日~16日に東京体育館で開催したユースチャンピオンシップ、男子団体選手権が終了した。男子は個人68名、団体12チームの参加となった。例年よりも開催時期が遅かったため参加者が集まらないことが懸念されたが、個人は昨年よりも参加人数が増えて大いに盛り上がる大会であった。
【個人競技】
高校選抜チャンピオンの小川晃平選手(井原高校)が、リング、ロープ、クラブの三種目で一位を獲得し個人総合でも見事初優勝の栄冠を獲得した。小川選手は美しくしなやかな徒手と高く正確なタンブリングを武器に他の選手を圧倒するような演技を披露した。特に決勝競技では優勝がかかるプレッシャーの中で最終演技であるクラブでは、静かな音楽にのせて情緒あふれる表現で会場中が静まりかえるような演技を披露し、優勝を勝ち取った。今後もインターハイや全日本選手権での活躍を期待させる選手である。
今回の大会では小川選手の他にも沢山の期待できる選手が活躍した。
特に個人総合で2位を獲得した安藤梨友選手(NPOぎふ)はまだ中学3年生のジュニア世代の選手だ。過去の大会でジュニア選手が高校生達とここまで互角に戦ったことはなかった。改めて現代におけるジュニア世代の選手達のレベルの高さを実感した。今後、安藤選手のようなジュニア世代を育成することにより今後の男子新体操の発展に繋がるものであると感じた。
【男子団体選手権】
団体選手権では埼玉栄高校が初優勝。
埼玉栄高校は試技順2番で大会に登場したが、高校のカラーである「見ていて楽しい新体操」を十分に発揮しノーミスの演技で優勝を勝ち取った。試合直前に選手の怪我によりメンバーやポジションを変更するハプニングに見舞われたようだったが、試合ではそのような部分を感じさせることのない演技であった。
今後の大会でも是非ノーミスの演技を披露してみている人々に驚きと感動を与えてもらいたい。
2位には高校生と中学生の混合チームであるNPOぎふが入賞。大学生でも難しいようなタンブリングを完璧にきめ、その他の部分でも、大きなミスはなくやり切り底力を感じさせる演技を見せてくれた。
【総括】
個人、団体共に優勝した選手、チームは非常にレベルが高い大会でありジュニア世代の成長が著しくとても頼もしく感じる大会でもあった。同時にミスが多い大会でもあったが、今後は更に実施力を高め試合においてより完璧な演技を目指してほしいと感じた。
今後はこの大会を更に活性化させることにより男子新体操の普及発展に繋がるものであると感じた。