Chacott CHAMPIONSHIPS第35回全日本ジュニア新体操選手権大会(女子個人)レポート

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【女子個人総合】
10月6日~8日まで千葉ポートアリーナで第35回全日本ジュニア新体操選手権大会が開催されている。6日(金)と7日(土)は男女個人総合が行われた。
個人総合優勝の座に輝いたのは、小池夏鈴選手(イオン)初優勝である。
初日、2種目を終え暫定1位であった小池選手は、最終種目まで集中力を切らすことなく、プレッシャーにも負けず演技を纏めた。
クラブの演技では、バランス難度は軸が良く取れていて明確であった。ローテーション難度については少し回転のスピードが遅く感じられたが、フォームは明確でカウント出来た。今シーズン数多くの試合を経験し、演技に熟練度が増してきた。
D6.900 E8.100 得点15.000
リボンは演技序盤のジャンプターンで投げるリスクでリボンが体の近くにまとわりつく。しかし、そこは冷静に処理し大きな減点には繋がらず、何もなかったかのように演技は続く。
続いての視野外での足投げリスクで大きく前に飛んでしまい走ってキャッチ。見ているものはヒヤッとしたが小池選手は冷静に対処していた。起こり得るミスを最小限にとどめた判断力は素晴らしい。演技終末のリスクは見事にピタリとキャッチ。
4種目を通して大きく崩れることがなくなった小池選手。今後更なる成長を期待したい。
D6.900 E7.950 得点13.950 4種目合計 58.750
2位に入賞したのは山田愛乃選手(イオン)。
初日を終えて3位からのスタートであった。
リボンは全体的にミスが目立つ中、ミスなく演技を纏めた。演技冒頭のダンスステップコンビネーションで観客を引き付ける。ジャンプターンで投げ上げリスクを成功させてヴォーカル入りの音楽に乗って表現力豊かに演じる。手具操作や難度の実施が明確で、動きの繋ぎが滑らかになり表現力も増した。D6.000 E8.250 得点14.250
クラブでもとても安定した演技を披露。演技冒頭のリスクを成功させ演技は波に乗る。バランス難度やローテーション難度は体がとても引き上がり美しい実施であった。ダンスステップコンビネーションも体の動きが大きく動きにアクセントを感じた。とても冷静にクラブをよく見て全ての投げ技を成功させた。
昨日から順位を1位上げての2位入賞であった。D6.700 E8.350 得点15.050 4種目合計 57.900
3位は飯田由香選手(イオン)。
手足の長さを活かした演技はとても魅力的である。しなやかな柔軟性の中に、今期は力強さが増した。リボンのミスが悔やまれるが、存在感のある演技は見ているものの印象に残る。
ワルツのリズムに乗せてリボンの演技がスタート。2つ目のリスクで落下ミスが生じた。身体難度は正確に見えたが、後半もリボンが体の近くでまとわりつく。D5.200 E7.500 得点12.700
クラブの演技ではリボンのミスを挽回し高得点をマーク。今大会最高得点15.300をマークした。演技冒頭のリスクを成功させ、続いてのAD(手具の加点要素)も成功。ローテーション難度は軸にのり非常に美しい実施であった。足の長さをいかしたクラブの操作が印象的であった。演技終末のリスクは危なかったがキャッチ。会場から大きな声援が聞こえた。
リボンのミスから短時間で切り替えてクラブをミスなく纏め上げた。D7.000 E8.300 得点15.300
4位 小西野乃花選手(みやび新体操クラブ)53.550
5位 末永柚月選手(イオン)52.900
6位 稲木李菜子選手(みどり新体操クラブ)52.200
7位 植松智子選手(エンジェルRGカガワ日中)51.950
8位 前田奈穂(アリシエ兵庫)49.150
上位に入賞した選手は、身体能力も高く今後が楽しみな選手達である。
今大会で演技した全ての選手のこれまでの努力と今大会での頑張りを称えたい。
明日は団体競技が行われる。