2017新体操チャレンジ杯スペイン大会レポート1

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【大会初日】
新体操WCCグアダラハラ大会(スペイン)は、6月2日に開幕した。
日本からは団体競技にフェアリージャパンPOLA、個人競技には皆川夏穂と、今季初出場となる喜田純鈴が出場した。
《個人総合前半》
シニアデビューとなる喜田はボールの種目から。新しい作品であり、半年以上も試合から遠ざかっていることから若干堅さはあったが、前半はなんとかこらえていた印象。が、ボールを腰にはさんでの支持あり後方ローテーションでボールがすっぽ抜け、場外に。0.6の場外減点も加わり、12.000と苦しい滑り出しとなった。
しかし、2種目目となるフープでは持ち直し、多少のたどたどしさはあったものの落下なしでまとめて15.400。昨年と比較すると内容も動きのスケールも成長が見える。
BD(身体難度)をつなげている箇所や、技と技のつなぎ目にまだ切れ目があるため、その点を改善することと、R(リスク=手具を投げ2回転以上の転回を行う)での待ちをなくすことで、D得点E得点ともに上がっていくであろう。
皆川はフープから。出だしのMGキックターンが崩れてしまったが、すぐに持ち直して細部まで美しい演技を披露した。17.100
ボールの種目もこれまでのどの大会より精度が良く、わくわくするような演技であった。しかし、後半にかけてボールの投げが若干不安定になり、座の足キャッチでボールをとらえきれずに場外。0.6の場外減点もあり、14.500。非常に良い演技だっただけに、もう少し判断を早くしてほしかったところである。
皆川は現在8位。
《団体総合前半》
日本は、ころがしの連係でスピードがつきすぎたことと、コースが若干逸れて、落下。取り戻しに時間がかかった。またもぐり回転での投げが大きくなり、場外でキャッチ。0.3の場外減点があった。
そのほかはどうにかしのいだものの、2箇所のミスがあったために15点台を予想していたが、結果は難度点10.000 実施7.600 場外減点0.3で計17.300。思いのほか、高い評価を得た。難度点はこれまでも10.000をとったことがあったが、実施を8点に乗せたことがないので、今後はより精度の高い実施力が必要である。
(出場選手)
杉本早裕吏
松原梨恵
国井麻緒
竹中七海
鈴木歩佳
前半1位はロシア。これまでの大会と比較すると少し落ち着いてきた感じはあるが、いくつか細かい落下(ワンバウンド)があった。18.500(D10.000 E8.500)。
2位はウクライナ。キャッチに少し移動はあったが、大きなミスは回避した。18.300(D10.000 E8.300)
3位はベラルーシ。ほぼミスのない演技で17.700(D9.100 E8.600)。
4位は中国。中国もほぼミスのない演技で17.400(D9.400 E8.000)。
5位が日本で、6位にスイス15.950。
7位フランス15.750、8位USA15.700。
地元スペインはCRR(連係)が不成立となった箇所と、ラストの連係でも投げが逸れて落下し、15.400。この種目の決勝進出はならなかった。
明日は個人、団体ともに後半種目が行われる。