第14回アジアジュニア新体操レポート4

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5月1日、第14回アジアジュニア選手権最終日は、個人総合決勝が行われた。
日本からは喜田純鈴、山田愛乃が出場。
山田は、昨日、一昨日と、ローテーションの際に派手な転倒をするというミスを犯してきたが、決勝では4種目とも大きなミスは回避し、うまくまとめた。ジャンプの難度がカウントしづらいが、自分の力は出せたと言えよう。
ボール14.333、クラブ14.633、ロープ14.100、フープ13.833
そして金メダル争いであるが、予選の出来を見ると、カザフスタンのADILKHANOVAと、ウズベキスタンのUSMANOVA、そして喜田に絞られると予想していたが、個人総合決勝も予想通りの展開となった。
3人のうち、先に登場したのはUSMANOVA。
4種目とも大きなミスはなく、徐々にローテーションの軸の乗りも良くなり、
ロープ15.400、フープ15.700、ボール15.677、クラブ15.733 合計62.510で演技を終えた。
続いてADILKHANOVAが登場。
1種目目のフープは15.900、ボールも優雅な演技で15.883と15点台後半を並べてくる。
喜田は1種目目のクラブで最高の演技を見せた。高速パンシェローテーション、アチチュードローテーションも精度が良く、難易度の高い投げ技もきれいに決めていった。ラストのDERだけ、クラブでのキャッチを手でのキャッチに変えたが、16.367と、ただ一人16点台に乗せた。
しかし、2種目目のロープは、出だしのロープのほどきにもたつき、いくつかの操作ミスを犯す。アチチュードローテーションも揺れてしまい、15.733。
2種目の合計で、喜田が0.317リード。
3種目目のADILKHANOVAは、クラブ。
Mの投げで移動があったが、15.950と、もう少しで16点に乗せる勢いである。
3種目合計で47.733。
喜田のフープは痛恨のミスが出る。
前半は実施ミスのない演技であったが、足蹴りでのDERで落下。
すぐに取り戻したが、15.250で、3種目合計は47.350。
逆にADILKHANOVAが0.383のリードに変わる。
金メダル争いは最終種目までもつれることになった。
ADILKHANOVAは最終種目のロープまでミスなく終え、15.917。
4種目合計は63.650で演技を終えた。
喜田の最終種目はボール。ADILKHANOVAに勝つには16.300以上が必要になってくるが、ボールは、ここまでミスが出ている種目である。
が、喜田はプレッシャーをものともせず、非常にていねいに演技した。
各難度も明確ですばらしい演技であった。
ラストのMが少し後方に流れたが、キャッチして16.400。
合計63.750でADILKHANOVAを0.1上回り、金メダルを獲得した。
喜田の美しい動きと難易度の高い手具操作は、他の二人より秀でており、実力的には金メダル候補1番手であったが、難しいだけにミスも出て、ヒヤヒヤした戦いであった。しかし、ミスが出ても最後まであきらめない姿勢で、金メダルを獲得できた。
今後もアジアのリーダーとして、精進していってほしい。
今回日本は、
個人総合喜田純鈴金メダル
個人国別対抗銅メダル(喜田純鈴、山田愛乃、大岩千未来、小池夏鈴)
個人種目別ロープ・クラブ金メダル フープ・ボール銅メダル(すべて喜田)
団体総合金メダル(常葉学園中・高等学校)
団体種目別銀メダル
と各カテゴリーのすべてにメダルを獲得し、4個の金メダルも獲得できた。
将来、この活躍がアジア内にとどまらず、世界へと駆け上がっていってくれることに期待したい。
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