第33回世界新体操選手権イズミール大会現地レポート1
※記述一部修正(下線14.09.24)
現地9月22日、第33回世界新体操選手権イズミール大会が開幕した。
今日から1日1種目を演技しながら、4日間にわたって個人総合予選と国別対抗が行われるが、日本からは早川さくら、皆川夏穗、三上真穂の3名が出場した。
最初のAグループ、地元トルコのすぐあとに登場した日本は、ボールの種目から。
トップバッターは早川。出だしのマステリー(以下M 一般的でない技)を決めると、各難度の終末までていねいに行い、落ち着いた演技を見せた。ラストのDER(ダイナミックな回転技=以前のリスク)が抱え込んでのキャッチとなったが、落下なしで堂々と演技した。16.733。今日は各国がフープかボールのどちらかの種目を1種目しか行っていないため、暫定ではあるが、131?人中1?4?位につけている。
続いて皆川が登場。皆川も堅さも見られず、落ち着きのある演技であった。やはり最後のDERで抱え込んでしまったが、絶対に落下を防ぎたいという執念が見られた。16.700で15位。
ラストは三上。
ふたりと同じように各難度をしっかりと決め、DERもきちんと決めていく。しかし、ラストの、投げたボールを後方に転回しながら足でキャッチするMで、キャッチし損ねて、ボールがこぼれた。膝立ちのまま移動してなんとかボールをおさえてポーズしたが、そこまで良い流れで来ていただけに、惜しいミスが出た。14.350。三上はフープとボールの2種目しか演技しないため、個人総合決勝に進む権利はないが、1種目を終えた時点で65位。
1位はロシアのKudryavtseva。難度を行うたびに、脚がより長く見えるような身体全体の引っ張りがあり、またボールの多彩なキャッチを確実にこなして、文句のつけようがない出来であった。18.650
2位は同じくロシアのMamun。出だしこそ、少し動きが堅い印象があったが、中盤から後半にかけては気迫のある演技を行った。身体全体をボールが這っていくようななめらかなころがしも見せ、18.366
3位にはベラルーシのStanioutaがつけている。ベラルーシもボールの種目からであったが、9月初旬のW杯カザン大会に続き、エネルギーのある演技を見せた。17.966
韓国のSONはフープの種目からであったが、多少緊張が見られた。大きなミスもなくそつなくこなしたが、少し動きが小さくなってしまった。17.350でフープを行った選手の中では1位であるが、全体では6位。
中国のDENGはボールの種目から。出だしのパンシェのローテーションはしっかりと決めたが、続く座での腕転がしで落下。場外にボールが出てしてしまい、場外だけで0.6の減点。15.366の44位と苦しいスタートとなった。
しかし、個人総合予選はベスト3種目の合計で24名に絞られるため、残り3種目をきちんとこなせば、今日の結果は問題がなくなる。今日ミスが出た選手たちも巻き返しを図ってくることだろう。
国別対抗は、各国3名から4名が出場し、フープ3演技、ボール3演技、クラブ2演技、リボン2演技の10演技中、ベスト8演技の合計で競われる。
1種目を終えての25ヵ国中
1位はロシア。
2位ベラルーシ
3位アゼルバイジャン
4位ウクライナ
5位イスラエル
6位ウズベキスタン
7位イタリア
日本は現在8位。
明日は、本日フープを行った国はボールを、ボールを行った国はフープを行う(日本はフープ)。