W杯ロシア新体操国際レポート

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現地時間4月28日、W杯ロシア新体操国際ペンザ大会初日は団体総合と個人総合が行われた。団体はヨーロッパ選手権を前にしてか参加国が少なく、ロシア、日本、ポーランド、ウズベキスタンの4ヶ国。日本(フェアリージャパンPOLA)のボールは非常に安定感が出てきた。個人技のリスクでシェネが乱れ、キャッチの回転技を抜いたほか、フェッテピボットの跳びが見られたが、目立ったミスはなく、得点も27.05と、27点の大台に乗せた。
しかし、リボン&フープでは大きなミスが出た。出だしの交換の前のフープ転がしで、フープが手元から離れて場外まで行き、それの処理に追われて交換で落下。中盤の交換でもフープを投げる前に足に当ててしまい、交換が短くなり落下と、ケアレスミスから大きなミスを招いた。ほかにもリスクがらみのコラボレーションで、投げが真上に上がり、転回した選手がキャッチできなかった。他の選手がキャッチして、転回した選手に渡したことで、処理は非常に良かったが、加点にはならなかった。個人技のリスクも乱れて、全体的にバラバラとした印象であった。24.075
リボン&フープはまだまだ安定するというところまでいっていない。特に今大会は、大会3日前に伴奏音楽を変更したことで、音楽もつかみきれておらず、投げのタイミングもずれている気がした。よりよいものを目指して試行錯誤を続けている中での”もがき”であると思われるので、いまのうちに十分苦しみ、高みを目指していってもらいたい。
優勝はロシア。
これまでより安定感が出てきて、投げの乱れはあったものの大きなミスはなく、二種目とも28点台に乗せた。まだまだ風格や存在感には欠けるが、複雑な連係と高度な難度を武器に、徐々に上ってきた感がある。2位に日本が入り、3位にポーランド、4位がウズベキスタンとなった。
明日は種目別決勝が行われる。