第64回全日本新体操選手権大会レポート[女子団体予選]

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<団体総合 18日19日>
昨年、東京女子体育大学の22連覇をくい止めた日本女子体育大学は、今年8月に開催されたユニバーシアード大会において、団体総合3位を獲得した。
だが、その日本女子体育大学を抑え、全日本学生新体操選手権大会では62連覇を達成した東京女子体育大学…
両大学に注目が集まる中、ボール5、フープ2×リボン3の競技が行われた。
接戦が繰り広げられる中、2種目ともに安定した演技で合計49.825点を獲得した日本女子体育大学が2年連続の優勝を果たした。
ボール5では、熱い視線が注がれる緊迫した空気の中、パンシェターンなど若干難度の甘さが気になったものの、淀みがない力強い演技で24.850点。フープ2×リボン3では、連携箇所でややリボンが乱れたが、次々に展開される技に工夫が見られ、見ている者を飽きさせない演技で24.975点を獲得。
続いて2位を獲得したのは、49.725点を獲得した東京女子体育大学。0.1点が命運をわける結果となった。
ボールの作品において以前は両手受けが多く見られたが、今大会では片手受けに徹底されており、より正確になった交換や投げ技は実施減点箇所を省き、25.275点と今大会最高得点をマークした。力強い難度に加え、緊張感を感じさせない堂々とした演技は、他チームを寄せ付けない気迫をも感じさせたのだが、2日目のフープ2×リボン3では、中盤から結ばれたリボンに動揺したのか、交換で1回の落下に加え、不確実な受けや操作が目立ち精彩さを欠いた。結果24.450点と点数を伸ばすことが出来なかった。
続いて武庫川女子体育大学が合計48.175点を獲得し、昨年に続き3位入賞を果たした。
他チームに比べ、団体ならではの入り組んだ難しい技に挑戦しているボール5の作品では、軽快なアップテンポに合わせ力強く踊り切った(24.775点)。躊躇することなく果敢に攻めたノーミスの演技は、会場中から自然と拍手が沸いた。続くフープ2×リボン3でも数々の面白い連携、技に心躍る箇所が多く見られたものの、交換での落下、投げの準備時にフープが他選手の足にあたり投げ損なうなど、実施減点が響き23.400点にとどまった。
惜しくも4位に終わったのは、合計47.075点を獲得した国士舘大学。ドラマチックな曲調を生かしたボール5の作品は、団体特有の力強さだけではなく、綺麗に舞うしなやかさにも磨きがかかり、まさに2`30のストーリーを見ているようであった(23.375点)。しかしフープ2×リボン3では、交換での落下、中盤からリボンが結ばれた状態で演技を続け23.700点と点数を伸ばせず、表彰台にくい込むことが出来なかった。
しかしながら、メダルを逃したものの国士舘大学の進歩には目を見張るものがあり、今後の活躍に期待が持てる大会となった。
20日は、団体総合での上位8チームによる種目別決勝が行われる。