新体操W杯ウズベキスタン国際で優勝
9月5、6日に開催されたFIG新体操W杯ウズベキスタン国際において、フェアリージャパンPOLAが総合優勝を果たした。
下記、団体総合、個人総合の後半戦レポート。
<団体総合>
試技順1番は日本(フェアリージャパンPOLA)。最初の交換で、空中でリボンとフープが接触し、リボンが持って行かれる格好となったが、よく見て落下を防いだ。パンシェターンから変更したフェッテが跳んでしまったが、最初のミスをあとに持ち越さず、中盤、後半はエネルギーのある演技をした。得点もすべて9点に乗り(難度9.000/芸術9.200/実施9.000)、27.200。トータル54.225。
続いて登場したのはドイツ。昨日は若干日本を上回る点数を得ているが、今日も前半からエネルギッシュな演技を見せる。しかし中盤リボンを落下。すると次の投げが大きくなり、場外でリボンをキャッチ。直後の技を一人が抜かし、ラストの連係もプログラム通りにはいかなかった。
得点は25.825 トータル52.925で、日本がドイツを上回った。
カザフスタンはリボンを落下。リボンとフープがからんだり、リボンに結び目ができたりで21.325 トータル46.350。
アゼルバイジャンはリスクでリボンを落下。少々難度も見えにくく、25,550 トータル51.150。
ラストのウズベキスタンは、リボンに結び目ができ、何度かほどくことにトライしたが結局ほどくことができずに24.225 トータル49.175。
結果、日本はW杯で初の団体総合金メダルを獲得した。強豪が出場しない中ではあるが、2種目を落下ミスのない演技でまとめ、両種目とも27点台に乗せたことは評価に値する。
世界選手権へに向けてこれを自信にし、さらなるステップアップを図りたい。
1位日本
2位ドイツ
3位アゼルバイジャン
4位ウズベキスタン
5位カザフスタン
<個人総合後半・クラブ、リボン>
山口留奈はリボンの種目から。出だしの難度がからんだ手具操作で、リボンとスティックが絡んでしまい、連続投げでも思ったところには飛んでいかなかったが、我慢して大きなミスにはしなかった。悪いときでもある程度のレベルまで持ってこれるようになっていると感じられた。25.675
大貫友梨亜はリボンの種目でスピード感のある歯切れのいい演技を見せた。フェッテの乗りも良く25.850
最終種目クラブの山口は、自身、今大会1番の出来であった。最初からリズムが良く、難度も手具操作もほぼ完璧にこなした。得点は26.950で、27点台も見えてきた。
大貫も難度が若干見えづらい箇所はあったが、やはりキレのある演技をして26.500。大貫も26点台に乗せた。
結果は28人参加して、山口が14位で、大貫が16位。二人とも4種目を通じて落下ミスがなく、うまくまとめられた。
山口の課題は、いまあるプログラムを最大限に発揮できる力であろう。きちんと演技できれば、難度の精度、手具操作の多様性も見劣りはしないので、高得点も見込める。
大貫は試合でエネルギーのある演技をすることはできている。今大会も非常に伸びやかなスピード感のある演技をした。あとはもう少し難度の精度を上げることで、得点アップとなるだろう。
日本では26点を派遣のボーダーラインとしてきたが、いまではどこの国の選手でも簡単に26点に乗せてくる。26点という得点は、決して高い点数ではないということを再認識するべきであろう。
1位はDMITRIEVA(ロシア)。少々ミスはあったが、ピボットで7回転以上回る軸の良さはぬきんでている。
2位はMERKULOVA(ロシア)。たどたどしい箇所もあるが、カバエバを彷彿とさせるアピール性は抜群である。
3位にはCHARKASHYNA(ベラルーシ)が入った。
STANIOUTAはいくつか落下ミスが出て、メダルは逃した。
韓国のSONは、クラブで落下ミスが出たが、明確な演技で10位に入った。
明日7日は種目別ファイナル。団体は種目別でも金メダルを狙いたい。