全日本社会人選手権大会 報告レポート

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 2010年9月18日から19日山形市総合スポーツセンターで開催されました。この大会は社会人になっても新体操を愛好し選手として努力し続けている選手たちの大会です。
【女子】
 女子では、全日本への予選となる1部は高いレベルの戦いとなりました。浅沼圭選手(東京女子体育大学OG)が独創性豊かな高い難度価値のある構成をダイナミックに正確に実施して優勝しました。
 2位は谷口広子選手(岡山早島新体操クラブ)3位には高見留花選手(秋川新体操クラブ)となりました。1位から3位までの選手が全日本への出場資格を獲得しました。
 2部は構成内容を難度数を減少させ、楽しく新体操を続けることを応援し、新体操の普及発展を事考えたものです。1位は山田真由美選手(K,M,R,G)、2位は髙木さやか選手(敬愛クラブ)、団体はteam NAKAMURAが優勝しました。
 今年は新しく3部ができました。2人以上の団体で、構成は難度の数も少なく、音楽との調和、手具と身体運動の調和を重要視した芸術性を評価するものです。芸術的な本来の新体操本来の良さや特徴を演技に活かしてくれると良いと考えました。2人、4人、5人と数も自由に選択して、手具も自由に選びました。優勝は元オリンピック選手の松永理絵子選手と吉田桃子選手のTESOROチームでした。
 この大会は出場した選手もどのチームもコーチも一体となって応援し合い、演技することを楽しんでいました。松永選手も現役時代にこの様に楽しく試合をしたかったとコメントしていました。審判員からも3部の企画は良かった、今後も社会人大会を通じて日本の新体操普及発展になることを考えたいと思います。
(記載 高橋 衣代)
【男子】
 男子個人1部では、1位から7位まで接戦で緊迫した状況になりましたが、内田秀晴選手(ケイアイスポーツ)が非常に力強いうえに、安定した演技で実施をまとめ総合優勝を果たしました。野田光太郎選手(KYOTO花園RGC)も2位と見事復活を見せました。1部に出場した上位6名が全日本選手権大会に出場します。
 男子1部団体では、3連覇のかかったアルフレッサ日建産業に対して、烏森RGが見事な演技を披露。構成点では同点の9.475でしたが、実施で若干小さなミスを出したアルフレッサ日建産業に対してミスを最小限に抑えた烏森RGが0.05の僅差で初優勝を果たしました。全日本選手権大会には、この2チームが出場。社会人の円熟した演技を披露してほしいと思います。
(記載 臼井 俊範)