第61回全日本新体操2日目男子レポート

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個人後半種目(ロープ・クラブ)
昨日に引き続き個人後半種目、今日で個人総合の順位が決まる。
昨日、同点首位だった4人のうちの一人 奥選手(国士舘大)はスピードと表現力のあるクラブでは好成績を上げた。しかし、続くロープの投げでのミスがひびき、結果9位に終わった。
同じく同点1位の出来田選手(国士舘大)、奥選手とは対照的にダイナミックでパワフルな演技が特徴の選手は、大柄で繊細な手具操作をする。今大会では、ロープとクラブとも大きなミスをしてしまい、14位という予想もつかない結果に終わってしまった。
両選手は、同じ学年で4年間ライバルとして競い合った仲間である。
同じく同点1位の鈴木・木村(花園大)選手がいる。そのうち木村選手はロープで新技に挑戦した為、投げ技とタンブリング時に大きなミスを犯し、結果8位となった。鈴木選手は、手具操作が器用で、今年にかけた意気込みが結果として表れ、4種目手堅くまとめ総合第2位。
第61回全日本新体操選手権大会 その王座についたのは、前日5位の春日(青森大)。
4種目をほぼノーミスで迫力のある演技を見せた。
彼の演技を一言で表すのであれば「鬼」
演技中の表情はまさに鬼の形相であり時として殺意すら感じた。
動きに関しては「鋭い」や「力強い」といった表現よりも「鬼気迫る」という表現が一番ふさわしい。そんな彼の演技は大変リスキーな技ばかりで正気の沙汰とは思えないような技に挑んでくる。
ゆえに大きなミスになる可能性もあるわけで、実際、去年の全日本選手権ではクラブで痛恨のミスをしてしまい、個人総合では大きく順位を落とした。
それでも彼は、“無難”ではなく、“攻め”のスタイルを貫き、個人総合チャンピオンの座を射止めた。