スポーツ選手活用体力向上事業報告:鹿児島
1)講師 水島宏一
2)場所 鹿児島県長島町立川床小学校
3)期日 平成25年2月6日
4)対象 1年生:15名/2年生:9名/3年生:16名/4年生:11名/5年生:14名/6年生:13名
5)趣旨
児童の実態は,休み時間に校庭で遊ぶ子どもが多く運動好きの子どもが多いと言える。しかし,柔軟性に乏しく,怪我につながる事例もこれまでに見られた。そこで,スポーツ選手活用体力向上事業を通して柔軟性を高めたり運動のおもしろさを体感したり理解したりして,スポーツに一層親しみ,健康・安全にスポーツする姿を期待する。
6)事業内容(プログラム)の紹介
<対象:1-3年生>
運動の楽しさについての講話後,準備運動及び運動遊びを行ってからマット運動の活動に入った。まず,支える能力を身に付けるために色々な動物歩きを行った。少しずつ難しい歩き方を行い,その後,マットを使い丸太転がり,手脚がマットにつかない丸太転がりというように,どんどん運動を変化させていった。この運動は,体に力を入れることを学習するための運動である。また,真っ直ぐに転がることが難しく,自身でコントロールしながら転がらなければ,マットから落ちてしまう。対象は,1-3年生ということもあり,落ちたらサメやワニに食べられる場面設定にして楽しく動いた。
体慣らしを終えた後,前転の練習に入った。1-3年生だったが,上手く転がることができたので,起き上がりに変化を加えて,ジャンプやモデルウォークしながら前転の練習を行った。その結果,前転のスピードが出て素早く立ち上がれるようになった。また,後転も練習を行いある程度できたところで,前転と後転を組み合わせた組み合わせ技に挑戦した。前転と後転をつなぐ技は,学校体育では学習しない体操競技選手が行う,前転の立ち上がりを変化させた動きを指導した。始めはなかなかできなかったが,2,3回練習しているうちにできるようになり,少し体操競技選手気分を味わっていた。
最後に小学校で学習する技を解説しながら演示して,それらの技を組み合わせて演技を行った。
<対象:4-6年生>
講話後,準備運動及び運動遊びを行い,マット運動に入った。まず,子ども達の前転をチェックするために,全員に前転を数回ずつ練習してもらった。思った以上に前転が上手だったので,1-3年生と同様に起き上がりに変化を加えた。ただし,1-3年生よりは難しい課題を設定した。また,後転の練習も行った。前転に比べ少し難しいようで上手く転がれない児童がいたが,後転の注意点や担任の先生の補助もあり,初めて後転ができた児童がいた。次に前転と後転を組み合わせるためのつなぎの練習を行った。学校では学習しない技のつなぎということもあり,なかなかできなかったが,少しずつできるようになり,体操競技選手のような捌きができていた子どももいた。
最後に小学校で学習する技を解説しながら演示して,それらの技を組み合わせて演技を行った。
7)報告・感想
全校児童数80名弱という小さな小学校であったが,子どもたちは非常に元気で,活発に活動していたこともあり,実際の人数以上で活動しているように感じた。
給食を6年生のクラスで子どもたちと一緒に食べたが,体育館で見せる表情とは違い,楽しい時間を過ごすことができた。