スポーツ選手活用体力向上事業報告:兵庫
1)講師 水島宏一
2)場所 兵庫県西宮市立南甲子園小学校
3)期日 平成25年1月30日
4)対象 5年生:162名/6年生:146名
5)趣旨
児童は運動をする子どもとそうではない子どもの二極化傾向が顕著である。そこで,本事業によりスポーツ選手の講話・実演・指導等をとおしてふれあうことによりスポーツが本来もつ楽しさを経験し,普段運動をしない子どもたちが今後,自主的にスポーツを行うきっかけをつくることを目的とする。
6)事業内容(プログラム)の紹介
まず始めに,全校児童に対して講話をした。テーマは,「好き嫌いをしない」と「継続」である。「嫌いな運動をしない」ということは,自分で「もしかしたら,明日,1週間後,1年後にできるかもしれない可能性を自分で無くしている」という内容と「継続」は,何か一つ続けるには,自分自身でやりたいことでなければできないことと,それを続ける難しさについて話をした。
<5年生対象>
次に5年生を対象にマット運動を行った。内容は前転と側方倒立回転である。始めに準備運動と運動遊びを行い,体慣らしを行った。高学年ということもあり,非常にスムーズに前転ができていたので,起き上がり部分を変化させて,いろいろな前転をして遊んだ。そして,側方倒立回転は腕立て横とびこしから,場を作りながら少しずつ側方倒立回転の形に近づけた。なかなか上手くできなかった児童も数回の練習で側方倒立回転の形ができ,「できた!」と喜ぶ児童などが見られた。
最後に,小学校で学習する技を組み合わせて演技を行った。
<6年生対象>
5年生と同様,準備運動と運動遊びを行ってからマット運動の学習に入った。5年生以上に前転が上手にできていたので,開脚前転も指導した。開脚前転で難しいところは,脚を伸ばしたいが,どうしても曲がってしまうことである。この原因は,足の裏を始めから着いてしまったり,早く立ち上がりたくて脚を曲げてしまうことにある。それを子どもたちに伝えながら指導した。次に側方倒立回転を行った。この技も5年生と同様に場を作り,腕立て横とびこしから,少しずつ側方倒立回転の形に近づけた。手と足が逆になったりする児童もいたが,非常に積極的に技に取り組み,数回の練習で側方倒立回転の形ができるようになった。
7)報告・感想
学校がある場所は,甲子園球場から非常に近く甲子園球場を横に見ながら学校へ行った。指導対象は5,6年生だったが,児童全員が非常に元気で顔を合わせたら「こんにちは!」と元気よく挨拶をしてくれた。マット運動の指導中も,指導内容を明確に捉えて,積極的に動いてくれて,非常に気持ちよく指導できた。
給食を6年生の教室で子どもたちと一緒に食べたが,関西人らしく笑いが絶えることなく楽しい時間を過ごしながら給食をいただいた。